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【書評】ナリワイをつくれば、疲弊しないで生きていける!「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」

あなたは今の職業に満足していますか?

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まず、ナリワイとは何か。

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事。

著者はこう定義します。

そして、会社員や職業として一つの仕事をするのではなく、

年に一回で30万円のナリワイや、毎月3万円など同時に何個もナリワイを持って生活を組み立て行く

ことを勧めます。

もともと日本の働き方・暮らし方は、複数の仕事を組み合わせて営まれていたのですが、
高度成長期によって、皆で大きいビジネスをしようということで、
多くの人が会社員になっていったと指摘します。
その結果が、いま過労死、派遣切り、ニート問題として顕在化してきているというのです。

そのため、

企業勤めという様式そのものが合わなかった人たちに向けて、企業に就職するための職業訓練ばかりをやってもあまり意味がない。やるべきなのは多様な仕事を組み合わせて自分たちの暮らし方をデザインできる訓練と環境づくりである。

と主張します。

この本を読むと、私たちはいつの間にか、
◎会社に勤めなければいけないとか、
◎一つの仕事に打ち込まなければいけない

と思い込まされていたような気がします。

確かに小さい仕事をいくつか抱えて生きていくという方法は
これからの世の中、正解のように感じます。

そのためには自分が社会に何を提供できるかを考えなければいけません。

果たして自分はどんな価値を提供できるだろう。
今の職業ができなくなったとしたら、どうすればいいのだろう。

それをもう一度考えさせられました。

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