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【書評】自分独自の価値観や判断基準を持つことが大事!/「マーケット感覚を身につけよう」

マーケット感覚を身につければ不況だって怖くない!?

マーケット感覚

少々乱暴ですが、この本を要約すると、

「これからの社会、知識も大切だけど、マーケット感覚が必要。
だから、世の中の常識や人の意見にとらわれることなく、
自分の頭で考えて自分なりの判断基準や価値観を持とう。そんじゃーね!」

ということだと思いました。

そもそも「マーケット感覚」って?

この本のキーワードは「マーケット感覚」。筆者はそれを

「売れるものに気がつく能力」であり、
「価値を認識する能力」

と説明しています。

その例をいろいろと挙げながら説明していくのですが、
私が一番わかりやすいと思ったのが「さいごに」という最終章にあった例。

徳島県の山間地帯にある人口1840名の上勝町が、
町を挙げて推進している「葉っぱ」ビジネスです。

65歳以上の人が49%を占めているという高齢者比率が高いこの町では、
おばあちゃんたちが山から紅葉や蓮の葉を集め、
日本料理店に売るというビジネスを始めたところ、
今では年商2億6000万円を超える規模になっているというのです。

そして、葉っぱを採集するおばあちゃんたちの中には
年収1000万円を稼ぐ人もいるそうです。

つまり、マーケット感覚がありさえすれば、
多くの人が何の価値もないと思うような「葉っぱ」にも価値を見いだし、
それをビックビジネスにすることが可能だということです。

この例は、これからさらに高齢化が進む中、
健康な限り、一人ひとりが自分のこれまで培ってきた経験や知識をもとに、
一生現役で働くことができる仕組みづくりが必要だと考えている私も
「その手があったか」と注目していたケースでした。

「マーケット感覚」を言い換えると…?

「マーケット感覚」という言葉はあまり一般的でなく、
言葉だけではイメージしづらいです。

言い換えるならどんな言葉がいいだろうと考えたところ、
浮かんできたのは「商才」という言葉。

イコールではありませんが、割と近い感じがします。
商売だけでなく、もっと広い範囲での商才。
モノに限らず人の能力や地域の魅力を
見つけ出してそれを売る力です。

と考えれば、いまや商売人だけではなくて、
フツーのビジネスマンや公務員、主婦、
おじいちゃん、おばあちゃんに至るまで、
すべての人に商才が必要な時代なのかもしれません。

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