【日本映画】思ったより原作に忠実だった。「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督)

「ヘスタースケルター」と言えば私の好きな岡崎京子の代表作の一つ。
沢尻エリカ主演で実写化されたこの映画、公開当時話題になっていましたが、なんだかんだで見てませんでした。それが、Amazonプライム・ビデオのラインナップにあるじゃないですか。で、早速見てみました。

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どんな映画?

原作は1996年まで祥伝社の「FEEL YOUNG」に連載されていたもの。
その連載終了直後の1996年5月、岡崎京子は交通事故に遭い意識不明の重体となります。
私は単行本になってから読みました。ストーリーはこんな感じ。

芸能界の頂点に君臨するトップスターりりこ。彼女には秘密があった。それは、「目ん玉と爪と髪と耳とアソコ」以外は全部つくりもの―、全身整形だということ。手術の後遺症がりりこの身体を蝕み始める。恋人の御曹司は別の女と婚約し、生まれながらに美しい後輩モデルも登場。美の崩壊と、頂点から転落する恐怖に追い詰められ、現実と悪夢の狭間をさまようりりこ。それは世の中を騒然とさせる事件へと繋がっていく・・・。

熱狂的なファンが多いこの作品を、よくぞ映画化してくれたと思います。マネジャー役の年齢設定など細かい部分で違いはありましたが、ストーリーの流れは予想していた以上に原作に忠実でした。そして、映像が圧倒的にきれいですね。沢尻エリカいいです。りりこができるのは彼女ぐらいでしょ。虚と実が混ざり合って、何がフィクションで、何がノンフィクションなのかわからなくなってしまうところを監督も狙ったんだろうし。

若さと美はイコールじゃない。

この作品で一番印象に残ったのは、りりこを追う検事とアシスタントが交わす次の会話です。

どうして神様は私たちにまず若さと美しさを与え そして奪うんでしょう?

その二つはイコールじゃない。
若さは美しいけれど、美しさは若さじゃない。
美はもっと深くて複雑で、あらゆるものを豊かに含んでいる。

ちなみに原作ではこうなっています。

何故 神はまず若さと美しさを最初に与え そしてそれを奪うのでしょう?

若さと美しさは同義じゃないよ
若さは美しいけれども 美しさは若さではないよ
美はもっとあらゆるものを豊かにふくんでいるんだ

よく原作が好きだから、自分の描いていた作品のイメージと違う表現とかキャストが出てくると、もうシャットアウトしてしまう人がいますが、私は基本的に原作は原作、映像化されたらそれは監督のつくった別のものでいいんじゃないか、という考え。だから「ヒゲの大森南朋はちょっとイメージが違うな…」ぐらいは思いましたが、全体的に素直に楽しめました。でもやっぱり、ビートルズの「ヘルタースケルター」は流せないんだな。

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<予告編>

<映画データ>
監督:蜷川実花
出演:沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、新井浩文、
鈴木杏、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、原田美枝子、桃井かおり

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