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【立ち食いそば・昼間から飲める店】四谷「政吉」“しんみち通り”にある立ち食いそばの名店。午後3時からは飲みもOK!

四谷「政吉」はクオリティの高いそばを立ち食いそば価格で楽しめる店。午後3時からは一杯やることも出来ます。

四谷の飲食街“しんみち通り”の中程

この日は午後1時から四谷で仕事。1時間30分ほどで終わり、遅めの昼食をとることに。店は四谷に行ったらここ、とあらかじめ決めていた「政吉」です。この辺りには徒歩1~3分圏内に「箱根そば(四谷店)」や「小諸そば(四ツ谷駅前店)」がありますが、これらは四谷に来なくても行けますからね。人気店ですが2時半過ぎというこの時間なら比較的すいているはず。

場所は四谷駅からすぐの「しんみち通り」。新宿通りから一筋入ったこの通りには、直線150mの間に居酒屋やら洋食屋、エスニック料理店などの店が左右にビッシリ並んでいて、このお店はそのほぼ中程にあります。紺色に「四谷 政吉」と白で書かれた看板、そして店頭の「政吉そば」「丸真正宗」のノボリが目印。ちなみに丸真正宗とは東京23区内で唯一100年以上清酒を製造し続ける酒蔵・小山酒造の酒の銘柄です。

店の外には丸いテーブルが2つ。それぞれに金属パイプ製のイスが4つ置いてあります。店内に入ると正面が注文カウンターでその奥が厨房。左右の壁際にイスが3つずつあるカウンター、入口左側に3名程度の立ち食いカウンターがあり、キャパは店外が8名、店内が9名程度。

基本は「ぶっかけ」「かけ」「もり」「つけ」の4種類

まずは入口を入ってすぐ右手の自動券売機でチケットを購入します。これが結構複雑で、どのような法則で並んでいるのか、私はとっさに理解できませんでした。そのため、入店前は表に写真付きで紹介されていた「まるで帆立天そば」か定番の「かき揚げそば」のどっちかにしようと思っていましたが、とりあえず目についた一番上の左端にあった写真入りの大きなボタンのメニューをチョイス。いや、これは妥協したのではありませんよ。いい年をした男が自動券売機の前であれこれ迷っているのってカッコ悪いじゃないですか。状況に応じてフレキシブルに対応するのが大人の男ってもんです。

というわけで今回この記事を書くに当たって調べてようやくわかりました。そばは次のように大きく4種類に分かれています。

◎ぶっかけ(冷):冷たいそばで冷たいつゆ(紺色)
◎かけ(温):温かいそばで温かいつゆ(オレンジ色)
◎もり:冷たいそばで冷たいつけつゆ(青)
◎つけ:冷たいそばで温かいつけつゆ(黄色)

なるほど、こういう仕組みだったんですね。これさえわかっておけば、あとはトッピングなどを選ぶだけなので簡単です。

価格はベースとなる「かけそば(冷・温)」が300円、「もりそば」が350円。「かき揚げ天そば(冷・温)」が400円と、一般的な立ち食いそば店と同じぐらいの価格です。なお「そば」だけで「うどん」はありません。

※メニューはこちら

午後3時からは飲みもOK!

注文カウンターで店員さんに食券を渡し、席を確保すべく、店内を見回します。左右のイスありカウンターにはそれぞれ先客の男性が一人ずつ。空席はありますが、ここのイスが割と大きめで間隔が狭く窮屈そうなので、誰もいない入口左の立ち食いカウンターの左端にしましょう。置いてあるウォーターピッチャーでプラスチックのコップに水を注ぎ、飲みながら出来上がりを待ちます。

ふと目の前を見ると日本酒の四合サイズの空き瓶がたくさんディスプレイされており、窓の外からの光を浴びてグリーンの瓶が輝いています。店頭に「丸真正宗」のノボリがあったことからもわかるように、この店は午後3時以降は飲めるんですね。ここで明るいうちから飲むのもいいかもなぁ~などと思っていたら、私のすぐ後に入って来た30~40代の男女二人が注文を終え、隣にやってきました。手ぶらで軽装なことから、どうやら近くの会社に勤務している同僚同士と見ました。私同様遅めの昼食をとりに来たようですね。せっかくすいていそうな時間を選んで来たのに、ここで3人が並んで食べるとなるとちょっと窮屈かも。

そんなことを考えながら待つこと4分。呼ばれたので受け取りにいきます。注文カウンター上には、ネギとワカメを入れた容器が置いてあり、ここでセルフで入れる方式になっているみたいですね。ネギが好きなのでここはガバッと取りたいところですが、ちっちゃいトングみたいなやつが結構使い込まれていて可動領域が狭く、先っぽがあまり広がりません…。一回でつかめるのはせいぜいネギ2~3切。何回かトライしたのですが思っていたほど取れませんでした。トレイを持ってカウンターに戻ると、隣の男女は先客が帰って空いた椅子ありのカウンター席に移動してくれたみたいでホッとします。

で、こちらが今回オーダーした「小海老天つけそば」(550円)。

そばアップ。ご覧ください。このツヤツヤした輝き!エッジもしっかり立っていて見るからにうまそう。アサリのむき身が3つ添えてあります。

つゆはほんのり温かです。

小エビ天は4センチぐらいのやつが5つ。

クオリティの高いそばに大満足!

さて、早速そばからいただきましょう。と思ったら箸が見当たりません。なるほど、注文カウンターで取って来るシステムですね。注文カウンターに戻るとさっき隣にいた男性会社員がちょうどそばを受け取りネギを投入中。「すいません」と一言断って、その脇から黒のリターナブル箸を2本取って再び自分のカウンターに。

そしてようやくそばを一口。おおっ!しっかりとコシがあり、喉越しがいい。これは本格的なそばですね。いや、普段立ち食いそば屋でよく食べる柔らか目のそばが嫌いってことではないですよ。柔らかいそばには柔らかいそばの良さがありますからね。でもやはりこのそばはうまい。つゆもちょうどいいあんばいで、かつお出汁が香ります。

次に小海老天。揚げたてで衣は厚め。噛むとサクッとした衣に続いてプリッとしたエビの食感。惜しむらくはあと3個ぐらい欲しいところですが、この価格でそれは無理な注文ですね。あと、なぜ付いているのかは謎ですがアサリもいいアクセントになっていますよ。そして最後に残ったつゆにカウンター上にあったポットからそば湯を入れると出汁の香りが強まります。ただサラサラであまりそばの風味はせず、ただお湯で割っただけみたいでした。とは言え、何よりそばのうまさに大満足!!ごちそうさまでした。

<私の評価(5段階)>
★★★★☆ 4(気に入った!)

<地図>

<店舗データ>
◎住所:東京都新宿区四谷1-8 小川ビル1F
◎交通手段:各線「四ツ谷駅」から徒歩3分
◎営業時間:11:00~21:00 ※15:00~つまみ類・ドリンク提供
◎定休日:土・日・祝

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