【メシ屋&酒場紹介】小樽「アイスクリームパーラー美園 」アイスクリームの老舗喫茶店で、アツアツのもう一つの名物をいただく。

北海道・小樽の「アイスクリームパーラー美園」は創業大正8年(1919年)。北海道で初めてアイスクリームの販売を始めた店です。そんなアイスクリームの老舗喫茶店でもう一つの名物をいただきました。

アイスクリームの老舗喫茶店のもう一つの名物

場所はJR「小樽駅」から徒歩5分。駅の改札を出て中央通りを運河(海)側に向かい、長崎屋の少し先にあるアーケード街「セントラルタウン都通り(都通り商店街)」の入口を右折して60~70メートル行ったところ。店の前にはアイスクリームやパフェのサンプルが並んだショーケースがあり、その右側が入口。階段を上った2階に店はあります。

名物は店名にも冠されているアイスクリームなんですが、ここのもう一つの名物が10月中旬頃から翌年5月頃までの期間限定メニューとして出される「鍋焼きうどん」。店頭にはこんな毛筆書きの掲示が…。

こう書いてあります。

一九一九年創業 小樽 美園 厳選

こだわりの――― 鍋焼うどん

○麺は、若松の加藤製麺製うどん
○天ぷらは、入船の名店“鳥琴”作
○なるとは、祝津桝谷食品製造
○たまごは、ヨード卵“光”
○もちは、新潟県西蒲原郡 木村食品のうさぎもち
○御麩は、マルキチ近藤製
○ねぎは、共和村産軟白ねぎ

一度ご賞味あれ!!

調べたところ、“麺”の「加藤製麺場」(小樽市若松)、“天ぷら”の「鳥琴天ぷら店」(小樽市入船)、“なると”の「株式会社桝谷食品」(小樽市祝津)、“お麩”の「マルキチ近藤商店」(小樽市色内)は全て小樽市内。つまり、地元・小樽の食材を中心に、ヨード卵光とかうさぎもちといった、厳選した食材を使っているということですね。

レトロで落ち着いた店内でまずはコーヒー

この日、店の前に着いたのは開店から15分後の午前10時45分頃。前日夜にこの店の前を通り、店頭にある「鍋焼きうどん」の看板を見て、翌日の朝食はここと決めていました。入口からややきしむ階段を上がり、2階の店内に足を踏み入れると「いらっしゃいませ」とお母さんに出迎えていただきます。「空いている席にどうぞ」と促され、窓際の席に着席。お水を持ってきていただいたお母さんにオーダーを告げ一息つきます。店内を見回すと、赤い絨毯のひかれたフロアには年季の入ったテーブルとイス。そして各テーブルの上にはポインセチアの鉢植え。一つ先のテーブルには先客の20代のカップル。どうやら中国の方のようですね。

壁にはアイスクリームを紹介するレトロ調ポスター。額に入れられて飾ってあります。

そしてテーブルの上には懐かしのルーレット式おみくじ器。鍋焼きうどんの写真の後ろにあるイチゴアイス&プリン「ストロベリーフェスティバル」(1050円)の写真の脇には「雪の夜の赤い衣装をまとったいちご娘たちの華やかな円舞です お祭りです」というファンタジックな手書きの説明が添えられています。

そして、5分ちょっとでコーヒーが運ばれてきました。これが、やや酸味があって香りも良く、ここ数年で飲んだコーヒーの中では一番美味しい!

アツアツの鍋焼きうどんでポッカポカ

そしてオーダーから10分ちょっと。待ってました!「鍋焼きうどん」(750円)の登場です。ゆで卵を中心として、その周りにネギ、なると、ほうれん草、麩、なると、椎茸、タケノコ、天ぷらが並んでいて、黄色、ピンク、グリーン、茶色と彩りも鮮やか。お餅はどうやら中に埋没しているようですね。鍋からは湯気が立ち上っています。

さて、いただきましょう。鍋いっぱいの具材の間から、まずはうどんを数本つかみ、フゥーっと息を吹きかけて少しさましてからすすります。うん、よく煮込んであって柔らかい。続いてつゆを味わうと昆布出汁がきいた優しい味ですね。そして、ほうれん草、うどん、ネギ、うどん、ゆで卵、うどん、なると、うどんという順で食べ進めていきます。具材にもつゆがたっぷり染み込んでいます。特に天ぷらは溶けて原形をとどめていませんが、グズグズになった衣がたまりません。麩はでっかくてさすがに一口では無理。あっ、うどんの間からお餅が出てきましたよ。これも柔らかくなっています。

ここで一息入れてふと厨房方面を見ると、その手前の空いたテーブルでご店主と奥さんがミーティング中。どうやら新メニューを考案されている様子です。来年100年という老舗で確固たる名物もあるのにさらに新メニューとは!ご店主、かなり研究熱心な方と見ました。

さて、残り半分。やけどしないよう、ゆっくりゆっくり食べ進めます。この日、外は4度。寒さに背を丸めて店に入って来ましたが、食べているうちに体がポカポカしてきて、途中からは汗ばんできました。そして最後はつゆを飲み干して完食。でもこのまま外に出たら汗が冷えて風邪を引きそうですから、汗がひくまでしばし待ってお勘定。帰り際に鍋焼きうどんはもちろん、コーヒーが美味しかったことを伝えると、ここのコーヒーはご店主が自分でブレンドしたこだわりの一杯だと教えてもらいました。そして最後に「ぜひまた来てください」との言葉。暖かくなったら今度はアイスクリームをいただきに伺います。ごちそうさまでした。

<地図>

<店舗データ>
◎住所:北海道小樽市稲穂2-12-15
◎交通手段:JR「小樽駅」より徒歩5分
◎営業時間:10:30~20:30
◎定休日:火曜日

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