新宿駅西口近くにある思い出横丁。都心に残る奇跡の一帯です。先日、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」で、この通り「つるかめ食堂」が取り上げられていました。概要はこう。60年以上の歴史を持つ「つるかめ食堂」は、2代目がソイ丼など、独自のユニークなメニューを編み出すなどして繁盛してきました。その後を継いだ3代目が「一世一代の博打」と老朽化した店のリニューアルに踏み切ります。ところが改築のつもりで取り壊したところ、あまりの老朽化のため、残すはずだった柱まで取り壊し、更地にしてしまうことに…。しかし、それが問題となりました。柱が残っていれば改修許可が下りますが、更地ではダメ。しかも公道に面していないということで、新築許可も下りないという、にっちもさっちもいかない事態に陥ってしまいます。
事態は進展しないまま、半年以上の月日が流れ、その間に店長として30年以上にわたって調理場を仕切っていた男性が病気でこの世を去るという不幸にまで見舞われます。そして9カ月後、天井がない仮店舗なら良いということで、可動式の屋根をつけた店舗とすることでようやく建築許可が下ります。今は三代目と共に、亡くなった店長の弟子であるミャンマー人の男性が厨房を仕切っているそうです。今後も残ってもらいたいと思うものの、それも大変なことなのですね。
<撮影日時>
2014年4月22日(火) 20:01~06
<撮影機材/加工ソフト>
Pentax K-5IIs/TAMRON AF 17-50mm F2.8 XR Di II
4Shot Jpeg→Photomatix Pro 4.2.6→Photoshop→Topaz Adjust5→BB Pro