先日、往年の名女優・原節子さんが9月に亡くなっていたという
ニュースが飛び込んできました。
実は偶然、その前日にAmazonプライムで「東京物語」を見ていました。
というのも、その日この「東京家族」を見終わって、
引き続きこの作品の元となった小津安二郎監督の名作を、
もう一度見たくなってしまったためでした。
こんな名作が年会費3900円だけで見放題とはいい時代になったものです。
ストーリーは?
「東京家族」についてAmazonのサイトはこんな説明があります。
大切だけど煩わしい─東京で再会した家族の触れ合いとすれ違い。半世紀のあいだ、その時代、時代の〈家族〉と向き合ってきた山田洋次監督が、いま2012年の家族を描く。
シンプルでストーリーには触れられていません。簡単に説明すると、田舎から子供の住んでいる東京(一部は神奈川?)に出てきた老夫婦とそれを取り巻く人たちの物語。
自分の家族に重ねてしまう。
この作品、「東京物語」のストーリーをかなり忠実に再現しています。大きな違いは、小津作品で原節子が演じていた「戦争で亡くなった次男の嫁」という役回りを、山田作品では妻夫木聡演じる「次男の婚約者」として蒼井優が演じていること。それ以外は長男が開業医だったり、長女が「うらら」という美容室を経営する美容師だったりと、アウトラインはほぼ同じです。
ということは、「東京家族」のポイントとなるのは蒼井優になりますが、その言動がいい娘すぎて「こんな絵に描いたような理想の若い女の子が果たして今時いるのか?」との思いがチラホラ。でもこの若手実力派女優さんは随所でいかんなく実力を発揮していました。一番良かったのは妻夫木聡かな。
私は2年前父を亡くしましたが、その父が母と共に東京に来た時のことを鮮明に思い出しました。映画とかテレビドラマはストーリーに感動して涙するのではなくて、そのストーリーを自分の家族なり身近な人たちに重ねて泣いてしまうのだと言うことを改めて感じた作品でした。
<予告編>
<映画データ>
監督:山田洋次
主演:橋爪功、吉行和子
助演俳優:妻夫木聡、蒼井優、西村雅彦、中島朋子
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