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【書評】フリーランスとして成功するための101個の心得。「フリーで働くあなたを成功に導く101のルール」(中山 マコト著)

今回紹介するのは「フリーで働くあなたを成功に導く101のルール」です。

筆者はフリーランスとして、
小売業・飲食業・サービス業の強化や
立て直しを多数手がけてきた人物。

本書はフリーランスとして成功するための
101個の心得が紹介されています。
その中からとりわけ刺激的な3つの教えをご紹介します。

営業行為は自殺行為

フリーランスにとって営業は大事。
そんな意見は良く耳にします。
ところが、筆者の主張はその真逆。

売り込まれて喜ぶ人なんて一人もいない。
なのに、どうして売り込む行為をしたがるのか?(中略)
売り込む前に必要なこと。
それは、まず、仲良くなること。
あなた自身を知ってもらうこと。
理解してもらうこと。
そっちが先決。
これができなければ、営業行為は自殺行為と同じ。

確かに「この掃除機は便利だから買ってくれ」と
ただ営業されても普通買いません。
それより、この掃除機は吸引力が強く、
布団のダニを従来の掃除機の3倍も吸い取る…
といった商品の特徴がわかると、
それなら買おうとなります。
そのように闇雲に自分を売り込むのではなく、
こんな時にあなたの役に立つのですよ
知ってもらうことが大事なんですね。

敵をつくれ!味方を絞れ!

これも一般とは逆の意見。
敵を作らず、できるだけ多くの人とうまくやっていくのが、
フリーランスとしての成功する秘訣!
みたいな意見も多いですよね。
ところが筆者はこう主張します。

敵が多いということは、そのぶん個性が明確で、
エッジが立っていることの証拠。
敵を明確にすることで、その人のこだわりが際立つ。
敵を明確にすれば、その「個性」を求める人だけが集まり、やってくる。

八方美人じゃダメ。
敵を作ることによって、
自分の個性を際立たせ、ファンを作る。
例えば先ほどの掃除機だったら、
従来の吸引力の弱くてあまりダニが取れない掃除機が敵。
だからこそ特徴が明確になり、
ファンになって購入する人が増えるというわけですね。

嘘は大きく、外に向かってつけ。

いや、嘘ついちゃいかんでしょう。
この見出しだけ見るとそう思いますよね。
しかし、筆者が言う「嘘」とは
自分を追い込んで高めるための嘘

フリーランスはサラリーマンとは違って、
周囲にいつも誰かがいてくれるという環境にはいない。
ハッパをかけるのも、モチベーションを上げるのも、
注意を促すのも、全部自分自身でやるしかない。
だからこそ、自分を追い込んでいく仕組みが必要。
人は、大きな嘘を「外」に向けてつくと、
本能的にそれを実現しようとする。

その効果的な方法として
筆者が紹介しているのがブログやSNSの活用。
目標を書いてアップすることで、
自分を追い込むわけです。
私の場合はここに書けばいいわけですね。

そのままノウハウとして使うのではなく、
「自分ならこうアレンジしよう!」
そんな気づきを与えてくれる本です。

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