ニュータッチの「凄麺 千葉竹岡式らーめん」は、千葉県富津市竹岡地区発祥のご当地ラーメンをカップ麺化した商品です。
まずは見た目から。
まずは竹岡式ラーメンとは、どんな特徴があるラーメンなんでしょうか。このカップ麺のフタの裏に「フタの裏ばなし」として出ていたので書き起こしておきます。
竹岡式ラーメンの発祥は、千葉県富津市竹岡地区にある老舗ラーメン店と言われています。竹岡式ラーメンは、肉の旨みが溶け込んだ濃いめの醤油味スープに、麺は乾麺や中細で歯切れの良い生麺を使用し、具材としてはチャーシュー、メンマ、タマネギ、焼海苔、ねぎなどが入ります。主に刻んだタマネギを薬味に入れる店が多いようです。今では千葉県南部を中心に広まっているご当地ラーメンの1つで、店ごとに独自の工夫を凝らしているようです。
と、まあこんな感じです。竹岡ってどこだっけな…、と思って調べたところ、内房線の浜金谷駅の一つ前の駅。なるほど、電車に乗っていると車窓から浦賀水道が見えてテンションが上がる辺りですね。フタのデザインは上半分がその竹岡の港風景で、下半分が調理例写真。港風景の写真が絵画風に加工されており、レトロ感が漂っています。そして中央に「千葉竹岡式」と黒と赤で大きな文字。全国にご当地ラーメンは数あれど、「~式」というのはこれぐらいかも。なんかいいですね。式とは、定められている一定の方式の意で、何か独特の作法のようなものを感じます。プロレス技にもいくつか使われていて、「雪崩式ブレーンバスター」「網打式原爆固め(フィッシャーマンズ・スープレックス)」「チャイナ式リングイン」「後藤式(イス攻撃)」なんかを咄嗟に思い出しました。
早速つくってみる。
フタを開けると入っていたのは「後入れ液体スープ」と「かやく」が二つ。一つはレトルト調理品。
中はこんな感じ。細目のノンフライ麺。ヤマダイ自慢の「凄麺」ですね。
さて感想は。
レトルトじゃない方のかやく(中はフリーズドライの玉ねぎでした)を入れ、熱湯を注いで5分。フタを開けて液体スープとレトルト調理品のメンマ、チャーシューを入れたら出来上がり。ほぼ茶色でかなり地味。いやぁ、これほど地味な見た目のものも珍しいですね。
麺リフト。いい感じに輝いています。
さて、いただきます。まずは麺から。やや細目でツルツルッとしていてコシがあり、実にいいすすり心地。さすが、凄麺。次にスープをいただくと、シンプルでまろやかな優しさを感じる醤油味。ほんのりとしたポークやチキンの旨味があって、二日酔いの体の隅々まで染み渡っていく感じ。すすると一緒に玉ねぎのカケラがいくつか口に入ってきて、シャリッとした食感も楽しい。そしてレトルトの豚バラチャーシューとメンマ。チャーシューは5ミリぐらいの厚さがあって、カップ麺の具材としては珍しく、肉の旨味をしっかり味わえます。そしてメンマも本格派。この辺りは「チャーシューとメンマだけはケチりたくなかった」というヤマダイの意地みたいなものを感じますね。ただ、玉ねぎはアクセントになってくれていいんですが、もう少し量が欲しかったかも。とはいえ、シンプルながら飽きがこないスープで満足!見た目は地味ながら実力派。ゴッチ直伝の技術で「いぶし銀」と称されたプロレスラー・木戸修みたいな一杯でした。ごちそうさまです。
<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 3.8(気に入った)
<商品データ>
◎価格:210円(税抜)
◎内容量:117g(めん60g)
◎カロリー:302kcal
◎発売日:2018年6月11日