「手打ちうどん しん堀 」は、富士吉田市を中心とする地域で食べられている郷土料理「吉田のうどん」のお店。強力なコシの荒々しい自家製手打ちうどんが楽しめます。
富士吉田市の郷土料理「吉田のうどん」
「吉田のうどん」は山梨県富士吉田市を中心とする地域で食べられている郷土料理。硬くてコシが非常に強い麺と、唐辛子をベースにゴマ、山椒などからつくられる調味料「すりだね」が特徴。
今回ご紹介する「しん堀」は2017年10月にオープンした比較的新しいお店で、ご店主は吉田のうどんの人気店「みうら うどん」で修行された方とのこと。場所は富士見バイパス沿い。スーパーマーケット「ベイシア」近く。
「く」の字型平屋の建物に飲食店などが何店か入っている「富士見バイパス一番街」という施設の一角。隣はもつ鍋屋さん。店のまわりには「吉田のうどん」の赤いノボリが置いてあります。
メニューは5種類
この日入店したのは12時25分ごろ。店内は入口を入ってすぐ正面が厨房。フロアに4人掛けのテーブルが2卓並んでいます。入口から向かって右に小上がりがあり、6人ぐらいが座れる座卓が一卓。左側が広い座敷となっており、4人ぐらいが座れる座卓が6卓。ということで合わせるとキャパは38名程度ですが、小上がりと座敷は割と余裕を持って座卓が配置されているので50名近く入れそう。券売機などはなく、オーダーは口頭でするようです。壁に掲げてあるメニューが書かれた短冊を見ると、メニューは「かけうどん」「わかめうどん」「肉うどん」「つけうどん」「わかめつけうどん」「肉つけうどん」の5種類。価格は「かけ・つけうどん」の中が350円で、大が550円。一人で切り盛りされていたご店主に口頭でオーダーし、テーブル席で出来上がりを待ちます。テーブルの上には入れ放題の天かす、七味、醤油、そして黒いキャップのヤツが「すりだね」。
ちなみに「肉うどん」「肉つけうどん」の肉は馬肉とのこと。
コシが超強いうどん
そして待つこと3分弱で出てきたのがこちら。「わかめつけうどん 大」(600円)。
上から。わかめはうどんの上にのっています。
うどんアップ。立ちすぎるぐらいエッジが立っており、ところどころねじれています。見るからにコシが強そう。
つゆはこんな感じ。揚げとネギ入り。
さて、いただきます。まずは箸でうどんを一本つかんでつゆに浸そうとするのですが、長くて一気に持っていくことができません。まずは3分の2ぐらいつゆの丼に入れておき、つかみ直してやっとの思いでつゆに浸します。そして口に運ぶと、超強力なコシ!すごい弾力で荒々しいうどんですね。噛みしめるたびに小麦粉の香りと旨さがジュワッジュワッと口の中に広がっていきます。次につゆをいただくと、これまで味わったことのない味。味噌と醤油をブレンドしたもので、煮干しの出汁がきいています。濃すぎず、薄すぎず、ゴクゴク飲めるタイプ。それにしてもこの極太うどん、一本一本が実に食べ応えがありますね。せっかくだからと大盛にしたのですが、並盛りで良かったかも…。ということでテーブルに置いてあった「すりだね」を投入して味変していただくことにしましょう。ウェットタイプのこの調味料を小さじ2杯ほどつゆに入れます。すると、唐辛子系の刺激ある辛さ加わってパンチのあるつゆになり、再び箸が進み始めました。その後さらに天かすを加えたりしながら完食。ごちそうさまでした。
<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 3.7(気に入った)
<地図>
<店舗データ>
◎住所:山梨県富士吉田市上吉田東4-15-24
◎交通手段:富士急行「富士山駅」から1,683m
◎営業時間:11:00~14:00
◎定休日:火曜日