居酒屋・立食そば店・日本映画などをレビューしています。

【懐かしの名店紹介】大船「大船軒 大船ホームそば店」大船軒でしか味わえない個性的な甘めのつゆ!

多くの人に惜しまれつつ閉店してしまった名店を紹介します。今回ご紹介するのは創業明治31年の老舗・大船軒がJR「大船駅」のホーム上で運営していた「大船軒 大船ホームそば店」です。昔ながらのホームの立ち食いそば店として、ファンには根強い人気がありましたが、残念ながら2018年3月30日をもって閉店してしまいました。以下は2017年2月に訪れた際のレポートです。

大船駅のホーム上に残る昔ながらの立ち食いそば店

JR「大船駅」のホームにある「大船軒 大船ホームそば店」は、独特の甘めのつゆが特徴です。

創業明治31年、鯵の押寿しで有名な大船軒。かつては神奈川県内の多くの駅付近に立ち食いそば店を展開していましたが、最近では減って来て、ここ大船の他には本郷台、藤沢、逗子、鎌倉にお店があるのみとなっています。「大船ホームそば店」があるのはJR大船駅3・4番線(東海道線下り)ホーム上。南改札から入ったら、ニューデイズの横にあるこの階段を降ります。

降りてきたのがこのホーム。

お店は今さっき降りてきた階段の下にあります。

まずは入口横の自動券売機で食券を購入します。価格はベースとなる「かけそば・うどん」が270円で、「かき揚げそば・うどん」が400円。

オールスタンディングでキャパは5~6名

店内はL字型カウンターでオールスタンティング。5~6人入ればいっぱいになる感じ。カウンターはステンレス製です。この日入ったのは11時半ちょっと前。先客は2名(うち1名は駅勤務の方)でした。店員さんに食券を渡して「そば」を指定します。それを受けて店員さんはカウンター内の厨房に置いてある「自家製麺 NRE」と書かれたハコからそばを取り出して茹で始め、約2分で出てきたのがこちら。季節限定メニューの白海老天そば(430円)。

上から。ネギがちょこっと乗ってます。

そばはNRE(JR東日本系の日本レストランエンタプライズ)共通のそばで、角がなくまるくて柔らか目。白海老天は、揚げ置きの柔らかタイプで3~4センチぐらいの白海老が結構入っています。口に入れると、カリッとしたエビの食感と、フワッとしたベースの部分の食感が交互に来て面白い。そして何と言っても特徴は大船軒独自の甘いつゆでしょう。これ以上甘くなると厳しいんですが、そばに合うギリギリちょうどいい甘さ。最近はどこの駅の立ち食いそば店に行っても同じ味で、なんだか寂しいなぁと思っていましたが、このように個性的な味が残っているのは嬉しい限り。このつゆの味は変えて欲しくないなぁ。ごちそうさまでした。

<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 3.6(まあまあ気に入った)

※値段は当時の値段です

最新情報をチェックしよう!