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【全国の名店紹介】板橋本町「小島流」化学調味料を一切使わず、素材の旨みだけで創りあげたらーめんがウリ。

過去に紹介したお店で、これぞ名店と思った店の紹介記事を再掲します。今回ご紹介するのは東京都板橋区にある「小島流」です。なお記事内容は記事掲載当時(2016年11月)のものです。現在とは違う可能性がありますので、ご了承ください。

三田線「板橋本町」から徒歩5分

板橋本町の「小島流」は、イタリアン出身の店主が2014年8月6日に開店したお店です。化学調味料を一切使わず、素材の旨みだけで創りあげたらーめんがウリです。夜は「鶏ハムのアンチョビソース」「イベリコ豚のパテ」といったツマミと共に、ワインやビールがいただけるバー的な一面も兼ね備えています。

最寄駅は都営地下鉄三田線の「板橋本町駅」。A1出口から出て左手に中山道(17号)を板橋区役所前方面に向かって数百メートルほどゆるい坂を下るような感じで歩き、「アオキスポーツ」角を左折して80メートルぐらいのところ。レンガの壁に白い提灯と暖簾が目印です。

入口横に掛けてある黒板によると、この日のおすすめは「鶏白湯らーめん(850円)」と「鰹とホンビノスの清湯らーめん(800円)」の二つ。「鶏白湯」はなんとなくわかりますが「ホンビノス」って? 調べてみたらアメリカでクラムチャウダーに用いられるハマグリやアサリっぽい貝のこと。ということは魚介系ラーメンだったのですね。

カウンター6席・テーブル2席でキャパは8名

今回は土曜日の12時過ぎに到着したところ、入口前で二人ほど待っていましたのでその後に並びます。そして待つこと約10分で入店。カウンター6席、2人用テーブル席×1の計8席という、こじんまりとしたお店です。先客はカウンターに20~30代女性二人組、20代男性一人客、テーブル席に20代男女一組。後から30代の男女一組が入店しました(年齢は推定)。流れていたBGMはジャズボーカル。チェット・ベイカーっぽかったけどなんか違うような…。

自動券売機はなく、口頭でオーダーを伝えるシステムです。メニューは「鶏清湯(とりちんたん) 醤油らーめん」(750円)、「鶏清湯 塩らーめん」(750円)、「鶏清湯 背脂醤油らーめん」(750円)、「鶏清湯 背脂塩らーめん」(750円)、「鶏白湯らーめん」(850円)など。店主は寡黙な方かなと思っていましたが、後から入って来た常連さんらしい男性からの「鰹とホンビノスの清湯らーめん」に関する質問に丁寧に答えるなど、親しみやすい一面もある方でした。

優しい塩味のスープ

そして約5分で出てきたのがこちら「鶏清湯 塩らーめん」(750円)。左右というか前後の高さが違う純白のおしゃれな器で供されます。

黄金色の透明なスープに、具は白髪ネギ、青ネギ、岩のり、穂先メンマ、そして豚と鶏の2種類のチャーシュー。それらの隙間から見える色白の麺。白とピンクのチャーシュー、岩のりの黒がポイントになって彩りが良く美しいですね。そして透き通ったスープをレンゲで一口すすると、鶏の旨みが感じられる優しい塩味です。麺は細目で繊細なスープとの相性もいい。チャーシューは、豚がジューシーで鶏肉はさっぱり。穂先メンマは長さ20センチぐらいあり、薄目の味付け。柔らかい部分とコリッとしたところがあって食感も楽しいですね。途中、コショーを少々加えたら、スープがキリッと引き締まりました。あぁこのスープ、常備しておいて二日酔いの朝にいつも飲みたいレベル。量は全体的に少なめなので、ガッツリ系の方には物足りないかもしれませんが、私にはちょうどいい量です。ごちそうさまでした。

<地図>

<店舗データ>
◎住所:東京都板橋区本町32-12 サンハイツ本町101
◎交通手段:都営地下鉄三田線「板橋本町駅」から徒歩5分
◎営業時間:【火~金】11:30~14:00/18:00~21:00 【土】11:30~14:30/18:00~21:00 【日、祝】11:30~14:30 (全日、スープなくなり次第終了)
◎定休日:月曜日 ランチ時不定休あり

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