新宿駅西口地下にある「メトロ食堂街」が2020年9月30日を持って閉館します。それに伴ってB1Fにある「赤坂更科 布屋太兵衛 新宿地下鉄ビル店」も閉店することになりました。これは最後に1杯食べておかなければ! ということで先日行ってきました。
54年の幕を閉じる「メトロ食堂街」
1966年のオープン以来、約54年間にわたって多くの人に利用されてた新宿駅西口地下1階の「メトロ食堂街」。
そんな歴史ある食堂街が新宿西口の再開発に伴って9月30日を持って閉館することになりました。
店舗よりお得な立ち食いコーナー
この食堂街にはパーコー麺で有名な「万世麺店」、天丼の「新宿つな八」、洋食とパンの「墨繪」など、名店と呼ばれるお店がいくつもありますが、立ち食いそばファンに人気なのが「赤坂更科 布屋太兵衛 新宿地下鉄ビル店」です。
というのも、この店舗の右横に立ち食いコーナーがあって、店舗と同じクオリティのそばが、店舗よりちょっとお得な値段で楽しめるのです。
ありがとうフェア開催中
この日店舗に到着したのは11時過ぎ。立ち食いコーナーは10名程度が立ち食いできますが、あと1週間ということで、ほぼいっぱいでした。まずは店舗のショーケースの右にある自動券売機でチケットを購入します。
今回購入したのは、「ありがとう 肉 いか 野菜」と書かれた食券。これは今回の閉店に伴って開催されている「ありがとうフェアFinal」の特別チケットとして発売されているもの。通常820円の「肉天そば」「いか天そば」「野菜天そば」のいずれかが780円で食べることができます(数量限定)。
まだカウンターがいっぱいだったので、食べている方たちの後ろで、しばし待機。カウンターと厨房の間には透明なシート。カウンター上のケースには揚げ置きの天ぷらが並べられています。
そして約3分後、カウンター右端のお客さんが食べ終えて帰られたので、スペースを確保し、チケットを店員さんに渡して「肉天、温かいそば」とオーダーします。カウンターの上をチェックすると、アルコール洗浄剤と七味唐辛子。
ボリューム満点の肉天
しばらくすると、店員さんが小皿に入ったネギと割り箸を持って来てくれました。
そして待つこと約4分で出てきたのがこちら。「肉天そば」(820円、今回はフェア価格で780円)。分厚くて存在感タップリの肉天!
ネギと七味を加えて、さていただきます。
まずはそばから。茹で立ての更科そばは、しなやかで適度なコシがあり、上品な味わい。つゆはかつお出汁の風味が香ります。色は濃いのですが、塩っぱくはありません。デフォルトでは辛口ですが、オーダー時に指定すれば、甘口に変更できます。そして、いよいよメインの肉天に行きましょう。程好くつゆを吸った衣はふんわり。そして中にはネギと1.5センチ角の豚肉がゴロゴロ入っていて食べ応え十分です。あまりのボリュームに途中やや苦戦しつつも老舗の味を楽しみながら、5分ちょいで完食。ごちそうさまでした。しかし、こういった名店が消えるのは寂しいですね。
<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 4.0(気に入った!)
<地図>
<店舗データ>
◎住所:東京都新宿区西新宿1-1-2 新宿メトロ食堂街
◎交通手段:新宿駅直結
◎営業時間:10:30~22:30
◎定休日:無休