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【立ち食いそば】目黒「立喰そば 田舎」半世紀の歴史!ザ・昭和の一杯を満喫できる立ち食いそば店。

JR「目黒駅」西口を出てすぐ正面にある「立喰そば 田舎」は、半世紀にわたってこの地で親しまれて来た立ち食いそば店です。

JR「目黒駅」西口を出て目の前

場所はJR「目黒駅」西口から徒歩1分。西口を出て目の前の道路をはさんだ正面。パチンコ屋さんと花屋さんの間で、年季の入った黄色いテント看板と「田舎そば」と染め抜かれた紺の暖簾が目印です。下の写真はJR目黒駅を出てすぐのバス停から撮影したもの。実になんとも味のある佇まい!

このお店は約50年の歴史があり、今のご店主は3代目とか。私は30~35年前、この店の裏付近にあった飲み屋街に飲みに行っていましたが、その時すでにこの店があった記憶があります。令和となった今もなお健在の、正真正銘ザ・昭和の立ち食いそば店ですね。暖簾の端っこには「お客様へのサービス品」として「アジ天そば・うどん 400円」を告知する紙が吊してありました。

立ち食いのみ。キャパは4名程度

この日入店したのはお昼時の12時過ぎ。入店と言っても扉などはないオープンなお店なので、暖簾をくぐったという言い方が正しいかも。店内は厨房を囲むL字型立ち食いカウンターのみ。道路沿いのLの長い辺が3名ぐらい、短い辺が1名でキャパは4名程度。先客は道路沿いのカウンターに1名と短い方に1名。ご店主は短いカウンターにいる常連らしきお客さんと競馬について何やら雑談中。券売機はなく、入店してご店主に口頭でオーダーし、出来上がりのそばと引き換えに支払いするシステムです。価格はベースとなる「かけそば・うどん」が290円で、「天ぷらそば・うどん」が380円。

あいていた道路沿いカウンターの左端にスペースを確保し、ご店主に口頭でオーダーします。一息ついてカウンターの上をチェックすると七味と爪楊枝。写真には写っていませんが、輪切りタイプの唐辛子もありました。しかしカウンターも年季が入っていますね。

道路沿いのカウンター上にはガラス製の天ぷらケースがあり、ちくわ天、春菊天、いか天、コロッケ、あじ天などが並んでいます。その上にはちっちゃいテレビがあって、昼のワイドショーをやっていました。

ザ・昭和の一杯を満喫

注文を受けるとご店主は、そばをしばし熱湯にくぐらせ湯がいて丼に。その上につゆを加えます。そして、天ぷらをつゆの鍋にひと潜りさせて味を染み込ませる一手間を経てそばにオン。最後にネギを加えて出来上がり。というわけで、待つこと1分ちょいで出てきたのがこちら。「春菊天そば」(400円)。

上から。

さて、いただきます。七味をさっとふりかけてまずはそば。フワフワの茹で麺。いいですね。ここで生麺茹で立てなんか出たらかえっておかしいです。つゆはカツオ出汁がほのかに香り、遠くに甘さがある感じ。そして春菊天は衣が多め。つゆを吸ってブヨブヨになっていくのを楽しむタイプです。ご店主は私の一杯を作り終え、常連さんと競馬の話の続き。「コロナのせいで今年はまだ一度も大井競馬場に行ってない」とのこと。そんな話を聞きながら食べ進めて完食。ザ・昭和の一杯を満喫しました。ごちそうさまです。

<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 3.6(気に入った!)

<地図>

<店舗データ>
◎住所:東京都品川区上大崎2-27-4
◎交通手段:JR山手線「目黒駅」西口から徒歩1分
◎営業時間:[月〜土]4:00〜23:00
◎定休日:日曜日・祝日

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