ブログを毎日更新したい…。
そうは言っても書くことが思いつかない。
そんな方にオススメしたいのがこの本です。
今回は「書くことが思いつかない人のための文章教室」から、
私が参考になった3つのポイントをご紹介します。
1.「思う」ことより「思い出す」ことを書け。
「思う」は胸の中での一つの判断にすぎません。
それに対し「思い出す」は記憶にある体験を頭に思い浮かべること。
たとえば「つらい」というのは心に描く思いです。みなさんは「つらい」と表現すればいいのでは、と言うかもしれませんが、「つらい」というだけの言葉なら、A君の「つらい」もB君の「つらい」もみな一緒だということになります。(中略)自分がつらいと思った出来事(体験)を細かく描写して、読んだ人に追体験してもらい、そのときの胸中を察してもらう。そういう表現方法を心がけるべきなんですね。
だから、思うことを書こうとすると、
どうしても抽象的なことしか浮かんで来ず、
「面白かった」「楽しかった」みたいな陳腐な表現しか浮かんできませんよね。
読む方も何だか曖昧な感じがするだけです。
それに対して思い出すことは具体的な出来事ですから、
より読者がイメージしやすいわけです。
2.描写力を付けたいなら人に報告するつもりで見よ。
といっても描写する力がなければ、
思い出したことを書こうと思ってもうまく文章化できません。
そのために大切なのは、人に報告するつもりで見ること、
すなわち見たことをしっかり伝えるという目的意識を
持つことが大事だと筆者は指摘します。
描写力をどうつけるか。何と言っても見たことをしっかり伝えるんだという目的意識を持つことでしょうね。その自覚があれば、全身が目になり、耳になり、五感はいきいきと働いてきます。そうすれば風景にしろ、見たものを脳に焼きつけることだって可能です。またそこから思考や感情がもたらされます。逆に言えば、思考や感情は目的意識の産物なのです。
その意味で例えば飲食店に入ったときに、
この店をブログで紹介しようという目的意識を持っていれば、
色々と書くべきことが見えてくるものなんですね。
3.全体から部分、部分から細部へと観察していけ。
それでは目的意識を持って観察する際は、
どのようなポイントで観察していけばいいのでしょう。
その質問に対して筆者は、
全体から部分、部分から細部を観察していくことだと答え、
中でも細部に気をつけて見ることが大切だと答えます。
全体の感じというのは、誰が見てもそんなに変わるものではありません。でも部分からさらに細部を気をつけて見ているかどうかの差は歴然と出ます。細部にはそこに本質や表面からはわからない実態が潜んでいることがあります。そのことに気づく、気づかないの差は大きいのです。(中略)意地悪なほど細部、細部、細部と目をこらしてください。
その他、自分独自の見方ができるようになるために、
筆者は「納得」「共感」「驚き・不思議」という三つの
ファイルに分けて、新聞・雑誌の切り抜きをファイルしているなど、
参考になる内容が色々あります。
書くことが思い浮かばなくて困ったら、
そのたびに読み返したい本です。