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【日本映画】みっともなくてカッコ悪すぎ!イケてない青春。「苦役列車」(山下敦弘監督)

今回はAmazonプライムで見た森山未來主演の「苦役列車」です。

どんな映画?

第144回(平成22年度下半期) 芥川賞受賞を受賞した西村賢太の「苦役列車」を映画化した作品です。あらすじはこんな感じ。

1986年。19歳の北町貫多は、明日のない暮らしを送っていた。日雇い労働生活、なけなしの金はすぐに酒と風俗に消えてしまい、家賃の滞納はかさむばかり。そんな貫多が職場で、新入りの専門学生、日下部正二と知り合う。中学卒業後、他人を避け、ひとりぼっちで過ごしてきた貫多にとって日下部は、初めての「友達」と呼べるかもしれない存在に。やがて、古本屋で店番をしている桜井康子に一目惚れした貫多は、日下部の仲介によって、彼女とも「友達」になる。

あれっ!これって20代の頃の…

主人公の北町貫多は口下手で不器用。内向的で劣等感の塊のくせに自意識過剰。だから当然モテない。いるいる!こういうヤツっているよな…みっともなくてイケてない青春だなぁって思いながら見ていました。

で、一晩経ってふと気づいたことが。あれ?これって20代の頃の自分じゃないか…と。仕事でうまくいかずにイライラして毎日酒浸りだったこと、酒場でつまらないことでけんかしてボコボコにされて顔がお岩さんみたいになったこと、給料をすぐに酒や風俗に使ってしまっていつも金欠だったこと、そして全然モテなかったこと。イヤなことでも時が経てばいい思い出になると言いますが、あんまり思い出したくないんで、すっかり忘れてました。実にみっともなくて、情けなくて、恥ずかしいことばかりの青春だったな>自分。

この作品、森山未來がいいですね。屈折した主人公になりきってましたよ。何の期待もせずに見始めたんですが、いい作品で原作を読みたくなりました。

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<予告編>

<映画データ>
監督:山下敦弘
出演:森山未來、高良健吾、前田敦子、マキタスポーツ、田口トモロヲ

<原作>

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