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【日本映画】彩度超高めの極彩色の映像美。夢の世界へようこそ!「パプリカ 」(今敏監督)

今回はAmazonプライムで見た「パプリカ」(2006年・今敏監督)をご紹介します。

夢の世界がテーマ

なぜか観光バスに乗っている私。
山間の曲がりくねった道路をゆっくりと走っています。
そして左カーブを曲がった瞬間、シーンはガラリと変わって
どこか懐かしい感じが漂う城下町に。
30センチくらいの雪が積もっていて辺りは一面の雪景色。
さらに次の瞬間、私を置いて走り去っていくバス。
追いかけようとしているのに、
何か大きな力に押さえつけられていて、もがいても全く動けません。

先日の明け方見た夢です。
そんな夢の世界がこの「パプリカ」のテーマです。

原作は筒井康隆の小説

この映画の原作は筒井康隆の同名SF小説。
とある研究施設に勤める真面目でクールな研究員千葉敦子が主人公。
パプリカは敦子の分身で、奔放で小悪魔的という真逆の性格の女の子。

ストーリーはこんな感じ。

パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。敦子達は犯人の正体・目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。(Wikipediaより)

ということですが、実際のところ
この映画の見所はストーリーというよりは、圧倒的な映像美でしょう。

青過ぎる空のブルー、鮮やか過ぎる木々や芝生のグリーンなど、全体に彩度が超高め。
グラフィックソフトで言えば「彩度」を通常から30から50ぐらい上げた感じ。
HDRをやっているぐらいですから、私はこの彩度高めの映像は大好物!

随所に登場するおびただしい数の不気味な市松人形やビスクドール。
冷蔵庫や鳥居、人形や車、ガラクタなどが、
まるで生き物のように高速道路をパレードする百鬼夜行のシーンは圧巻です。

さらにパプリカが捕らえられて、蝶の標本をつくる時に使う展翅板に固定され、
やがてパプリカの抜け殻からヌルッと敦子が出てくるシーンはゾクッとします。

10年の時を経ていまだ色あせない作品

実はこの映画、公開当時に見たい、見たいと思っていたのに
どうしてもタイミングが合わずに見逃してしまった作品でした。
その間に今敏監督は2010年、46歳の若さで亡くなったということを知りました。残念。
あと最後になってしまいましたが、平沢進の音楽もいいです。

10年経っても色あせない作品です。

<予告編>

<映画データ>
◎監督:今敏
◎声優:林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹

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