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【BOOK】自分の認知特性がわかるテスト!「医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン」(本田 真美著)

今回は医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書)をご紹介します。

筆者は小児発達医。これまで国立小児病院などで発達障害児などの臨床に数多く携わり、現在は自身のクリニックで様々な援助を必要とする障害を持つ子供を診療しています。この本では自らの経験・研究から作り出した「認知特性テスト」をベースに、認知特性とは何か、それぞれの特性を仕事や対人関係にどう活かすかのアドバイスが紹介されています。

「頭がいい」って?

「あの人って頭がいいよな!」
日頃よくそんな風に言いますよね。
でもそれって結構曖昧で、具体的にはどういうことなのかはあまり語られません。

例えばすぐに思い浮かぶのは知能テスト。
確かにIQの高い人は「頭がいい」と言われることが多いですが、
それだけが判断材料ではないはず。

筆者は人にはそれぞれ認知特性、
すなわち外界からの情報を頭の中で理解・整理・記憶・表現する方法を持っており、
それは3つのタイプに分かれると言います。

視覚優位者/「見た情報」を処理するのが得意
言語優位者/「読んだ言葉」を処理するのが得意
聴覚優位者/「聞いた情報」を処理するのが得意

そして人の「頭の良さ」は次の6つのタイプに分けられるというのが筆者の考えです。

<視覚優位者>
写真(カメラアイ)タイプ/写真のように二次元で思考するタイプ
三次元映像タイプ/空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ
<言語優位者>
言語映像タイプ/文字や文章を映像化してから思考するタイプ
言語抽象タイプ/文字や文章を図式化してから思考するタイプ
<聴覚優位者>
聴覚言語タイプ/文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ
聴覚&音タイプ/音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ

「頭がいい」と言われたり、
何かに秀でている人は二つ以上の認知特性を持っているそうです。

この認知特性の人にはこんな職業が向いている

人はおのずと、自分の認知特性を活かした職を選んでいるそうです。
それでは、各タイプにどんな職業の人が多いのでしょうか。

<視覚優位者写真(カメラアイ)タイプ>
写真家、画家、デザイナー

<視覚優位者三次元映像タイプ>
建築家、パイロット、外科医、機械技術者、テレビ・映画の舞台制作者、テレビカメラマン

<言語優位者言語映像タイプ>
コピーライター、絵本作家、雑誌の編集者、作詞家

<言語優位者言語抽象タイプ>
作家、内科系医師、教師、金融関係者、心理学者

<聴覚優位者聴覚言語タイプ>
弁護士、教師、落語家、アナウンサー、音を意識できる作詞家

<聴覚優位者聴覚&音タイプ>
音楽家

認知特性がわかれば自分に合った努力のしかたがわかる

私もこのテストをやってみたのですが、
他と比較すると視覚優位者三次元映像タイプと
言語優位者言語映像タイプの二つが高い数字を示しました。

なるほど、だから映画やドラマが好きで、
ライターという仕事をやっているのかと納得した次第。

自分に合った職業がわかる
自分に合った努力のしかたがわかるなど、
自分の認知特性を知っておくメリットは多くあります。

その意味でも本書のテストを一度やってみることは、
かなり有意義だと感じました。

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