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8月28日(日)
朝6時半前に家を出て東京駅へ。7時48分の「Maxとき」で新潟へ。高崎を過ぎた辺りまでは曇り気味で所々雨模様だったが、上越国境を越える長いトンネルを抜けて新潟に入った途端にピーカン。川端康成の「雪国」とは逆パターン。長岡駅に停車した際には窓から赤茶けた道路が見えた。そして10時少し前に新潟駅に到着。日差しが強く暑い。とりあえず万代橋まで歩く。
そこから川沿いに朱鷺メッセまで。全国中学生空手道選手権大会をやっていた。31階の展望フロアに行き、写真を撮影する。
その後、古町通りまで歩き、たまたま見つけた「ちず屋」という路地裏のうどん店で今日のうどん(たまり醤油とオリーブオイルの混ぜうどん)。細麺だがコシがありうまい。ただ「いらっしゃいませ」も言わない店主…。看板には劇団主催と書いてあったが、好きな人だけが来ればいい店らしい。それならそれでいいが、気むずかしそうで少しでも変な振る舞いをしたら怒鳴られるのではないかと思い、妙に緊張してしまったではないか。これでまずけりゃ腹も立つが、かなりうまいから始末が悪い。
その後も古町付近をしばらく散策し、2時過ぎにホテルにチェックイン。少し休憩した後、5時過ぎに古町方面に飲みに出かけて「五郎 古町店」で2時間弱飲む。出てくるもの全てがうまいし、店員さんの感じも良くいい店。ところが後から入って来たオバサンが、座敷に陣取り、そこからカウンターで一人で飲んでいた知り合いに話しかけたり、常連ヅラしてカウンター越しに店員さんと大声で話すなど、実に下品。普通だったらガンをつけてやるのだが、初めて入った店でいい雰囲気を壊したくないのでグッと我慢。腹が立つので顔も見なかったがどこにでもいるんだな、この手のババアが。地獄に落ちろと願う。ただ途中から完全にそのババアのことを意識から外したので気にならなくなり、満足しホテルに帰る。
8月29日(月)
8時過ぎにホテルを出て万代バスセンターへ。その中にある立ち食いそば店でカレーそば。色は黄色いが甘くなく、しっかりと辛いカレー。その後、佐渡汽船乗り場まで歩き、9時40分発の佐渡行きジェットフォイルに乗船。一般のカーフェリーだと2時間半ぐらいかかるが、このジェットフォイルは1時間ちょいで両津に着く。早い。ただしシートベルト着用が義務づけられており、船内を歩き回ったりすることはできない。最初は外の景色に見とれていたが、30分も経つとそれにも飽きて、船内にあるテレビで流れていたイチローが出ている大リーグ中継をぼんやり眺める。そして10時45分に両津に到着。この日もピーカン。両津の街を歩いているだけで汗が流れてきて目に入って痛いので、時々メガネをはずしてハンカチで額から目の辺りをぬぐう。途中、地元のコンビニで新潟限定ビイル「風味爽快ニシテ」を買って加茂湖の湖畔で飲む。
観光名所など下調べしてくれば良かったのだろうが、今回は完全にノープラン。しかも暑すぎて歩き回る気も萎えてしまう。当初は午後4時ぐらいのジェットフォイルで帰る予定にしていたが、大幅に早めて新潟へ戻ることにする。佐渡汽船乗り場に戻り、中にあるシータウン佐渡というお土産屋が連なっているショッピングモールでおみやげを購入。佐渡特産館にあるそば屋で「ながもそば」を食べた後、1時20分のジェットフォイルで新潟へ。
本町のイトーヨーカドーまで歩いていくと、アーケード入口付近にある温度計は36度を示していた。地元の食品やカップ酒を購入し、ホテルに戻る。5時過ぎに古町方面に向かい「炭火串焼やきとり一番」という店へ。ホッピーで塩ダレキャベツや枝豆、焼き鳥など。気軽に飲めるいい店。あーラクだ!本当にラクだ。かしこまった店よりもこういった気軽な大衆店が好きなことを実感する。
8月30日(火)
朝から雨模様。テレビでは台風10号が接近しており、午後に東北に上陸すると盛んに言っている。9時半ぐらいにチェックアウトすると結構な雨が降っていたので近くのコンビニでビニール傘を購入。本日も朝食は万代バスセンター。カレーライスを頼んだら、予想以上のご飯の量に参るが覚悟を決めて完食。小盛で十分だった。その後も雨は止むことはなく動きがとりづらい。新潟駅に行って「越後のお酒ミュージアム ぽんしゅ館」に行ったり、新潟日報メディアシップの展望台に行ったりして時間をつぶす。
2時過ぎ本町のアーケード内にある居酒屋「やきとり横綱」に。昨日行った「一番」と同系列の店で、こちらも午後2時からやっている非常にありがたい店。赤星を1本飲んでからホッピーに移行。つまみは昨日と同じようにキャベツや枝豆、焼き鳥など。焼酎(中)が多めで満足。店のお姉さんも感じがいい。4時過ぎに出ると雨は小降りになっていたので駅まで歩く。午前中に行った「越後のお酒ミュージアム ぽんしゅ館」でカップ酒2個(「越の日本桜」「雪男」)と佐渡乳業の「農場カマンベール」を買い、別の土産物屋さんで「くろさき茶豆のフリーズドライ」を購入し、午後5時30分過ぎの新幹線に乗り込む。8時前に上野駅に到着し、9時前に帰宅。
8月31日(水)
台風一過の晴れ空だが風が強い。午前中、新潟で撮影した写真の整理、HDR化、ブログ作業など。午後3時過ぎに取材データが来たのでテープ起こし。4時過ぎに終えて酒場へ向かう。5時15分ぐらいに着くと先客は3名。スーツにボウズ頭の方とあと2名はあまり見ない顔。いつもの席が空いていたので腰を下ろし、NHKのシブ5時を見ながら酎ハイ。ああ、ホームグラウンドはやっぱり落ち着く。つまみは小松菜のおひたし、イワシの酢の物、きんぴら、エシャレット、チーズ、白菜の朝鮮漬けのフルコースで1時間ほど。帰り際、大将にイチジクを一個もらう。
9月1日(木)
朝から原稿書き。昼過ぎに一段落し、アマゾンプライムで「きいろいゾウ」を見る。西加奈子原作の小説を映画化したもの。独特の世界観で好き嫌いが分かれそうな映画だが、宮崎あおいの振り切った演技に好感を覚え、私は結構このファンタジックな世界に入り込めた。途中出てきた元憂歌団のヒデカッちゃんの歌う「グッド・ナイト・ベイビー」が心に染みて涙腺が崩壊するレベル。あの歌声はもはや世界遺産級だ。午後4時過ぎにこの10ヶ月ぐらい棚に置きっぱなしだったPENTAXのQ7を持って家を出て酒場に向かう。途中「マンガで食えない人の壁 -プロがプロたる所以編」を読了。先週読み終えた第一弾(「マンガで食えない人の壁」)は、プロ13人へのインタビューをまとめたものだったが、この第二弾はプロとプロによる対談集。第一部の人気漫画家を世に送り出した編集者2人による対談は「あの人気漫画家はオレが育てた」的な自慢話が多くて全く面白くなかったが、第二部、第三部のプロ漫画家同士の対談は一流クリエイターだからこその仕事術、テクニックが満載で良かった。5時10分ぐらいに店に入ると先客は一人。女性客。いきなり気が滅入るがしょうがない。極力気にしないようにして、いつも通り酎ハイ4杯にニラのおひたし、イワシの酢の物、きんぴら、エシャレット、チーズ、白菜の朝鮮漬け。普段はテレビをぼんやり見ながら飲むのだが、女性客の延長線上にテレビがあって、ジロジロ見ていると勘違いをされても困るのでそれもできない。メニューの短冊や大将から渡されたうちわを眺めたりしながら1時間ほど飲んで、後から来たビリケンさんに軽く会釈して店を出る。くだんの女性客はまだいた。いつまでいるつもりなんだか。一人飲みで長居は禁物。私はサクッと飲んでサクッと帰るぞ!
9月2日(金)
昨日の原稿書きの続きと、本日発注の原稿書き。あとこのブログ作業。自分が食べたカップ麺や行った酒場、読んだ本、見た映画の感想なんて何の役にも立たないだろうなと思いながらも、ライフログとして残しておきたいから書いている。これまで50年以上生きてきて、数え切れないほどの本を読んだり、映画を見たり、酒場に行ったり、カップ麺を食べたりしたのだが、ほとんどその感想を忘れてしまった。最近になってそれがひどくもったいないことに思えてしまい、せめてこれからでも読んで、見て、行って、食べて自分がどう思ったのか、その感想を自分のために書き残しておくことにしたのだ。途中、気分転換がてらアマゾンプライムで「めめめのくらげ」、「紙の月」を見始めたが、なんだか気が乗らず2本とも10分程度で見るのをやめた。午後4時過ぎに家を出て酒場へ。曇り気味でそれほど暑くなく、9月になったことを実感する。5時過ぎに入店。先客は一人客が5人。うち知っている顔が3人。スーツにボウズ頭の方、空色自転車に乗ってくる方、ジッポメモ氏。結構みんな微妙な位置関係で座っているので一瞬迷ったが、一方的に親近感を持っているスーツにボウズ頭の方の一つ席を置いて隣に座り、酎ハイを飲み始める。10分ぐらいで空色自転車氏、ジッポメモ氏、私の左隣の知らない方の3人が次々に帰り、定席が空いたので大将に促されて席を変える。ほどなくスーツボウズ氏ともう一人のお客さんも帰り一人になる。時刻は5時30分過ぎ。この酒場は一人客が中心で、客同士はお互いに顔は知っていてもつるまないから、ダラダラ長居する人が少なく一人ひとりの滞在時間が短いのがいい。後から一人お客さんが来たがのんびり飲め、6時10分頃に気分良く店を後にする。
9月3日(土)
5時過ぎに起床。7時ぐらいから原稿書きの続き。10時半過ぎに家を出て月に一度の病院へ。よく晴れていて暑い。本日は待ち時間は20分ほどで、診察は3分。血圧は横ばいで、飲み過ぎないよう山本先生から言われる。帰宅後、昼食は冷やし中華。午後4時半過ぎに家を出て「大山飛車角」へ。いつも通り2階に行ったら新たに提灯がぶら下がっており、明るくなっていた。そして何も言わなかったのに店員さんがキープしていたキンミヤのボトルを持ってきてくれる。顔を覚えていただけたようだ。つまみはキャベツ、小松菜と揚げの煮浸し、串揚げは紅ショウガとハムカツなど。やはりここの串揚げのソースは絶品だ。
http://notsushu.com/2016/04/03/post-7544/
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