虎ノ門の「峠そば」は、そば良し、つゆ良し、天ぷら良しの三拍子揃った立ち食いそば店です。
地下鉄「虎ノ門駅」から徒歩2分
場所は東京メトロ浅草線「虎ノ門駅」から徒歩2分。駅の1番出口を出ると新橋へと続く外堀通りに出ますから、新橋とは反対側にちょい戻って三菱東京UFJ銀行の角を左折し、升本とファミマの通りを左に曲がり80mほど先。「長崎飯店」とか「月とん」と派手に大きく書いてあるビルの一階で「そばうどん」と書かれた白の暖簾が目印です。
その暖簾をくぐって店内に入るとすぐ注文カウンター。先に3人ほど並んでいますのでその後につきます。自動券売機はないので、ここで口頭でオーダーし、出来上がりを待ち、受け取ったら空いているカウンターで食べるシステム。基本的にオールスタンディングです。Tを二つ並べたような変形カウンターでキャパは10数名程度でしょうか。
種類豊富な天ぷら&トッピング
価格はベースとなる「もりそば」が280円。驚くべきは天ぷら&トッピング類の種類の豊富さと安さ。天ぷらはかき揚げ、春菊、ごぼう、なす、さつま芋、かぼちゃ、たまねぎ、舞茸が全て100円。いか、アジが150円、海老200円。その他、トッピングとしては揚げ玉80円、油揚げ80円、わかめ100円、めかぶ100円、大根おろし100円、とろろいも130円、山菜150円などが用意されています。このうち、大根おろし、とろろいもは毎日手でおろしているとのこと。なお、注文カウンターには鰹節の出汁がらを煮しめたみたいなのが置いてあって、自由にとってトッピングすることができます。
このクオリティで380円というのはもはや感動!
注文カウンターで調理する様子を見ながら待ち、3分後ぐらいに出てきたのがこちら。「かき揚げ天そば」(380円)。
上から。ワカメとネギに加えてダイコンの千切りがトッピングされています。
さていただきましょう。ああ、ホント久しぶり。実は今からもう15年以上前、30代後半から40代にかけて虎ノ門の会社に勤務していたことがあり、このお店にもたびたび行っていました。何年かぶりで訪れた街は虎ノ門ヒルズなどの新しいビルや道路ができて、すっかり様変わりしていました。この店が健在だということはネット情報などでわかっていましたが、自分の目で確かめた時はなんだかホッとしました。
北海道幌加内産のそば粉を使ったそばは、生そばで茹でたて。心持ち細目ですがしっかりとした歯ごたえがあり、喉越しもいいです。そして何と言っても絶品なのがつゆ。かつお出汁が香り、角のないまろやかで優しい味。かき揚げは揚げたて。中味はタマネギと桜エビ。口に入れた瞬間、ごま油の風味が広がります。ボリュームはありませんが、年をとってこのぐらいがちょうどよくなりました。その油っぽさをサッパリさせてくれるのがワカメと大根の千切り。クオリティが高い一杯で、これで400円もしないというのは本当に頭が下がります。時刻は1時ちょい過ぎ。オフィスのお昼休みタイムは過ぎましたが、おそらく近くのサラリーマンと思われるお客さんが次から次へと入って来ます。つゆに感動しながら食べ進め、最後の一滴まで飲み干し完食。ごちそうさまでした。
<私の評価(5段階)>
★★★★☆ 4.2(かなり気に入った!)
<地図>
<店舗データ>
◎住所:東京都港区虎ノ門1-8-11
◎交通手段:「虎ノ門駅」徒歩2分
◎営業時間:6:00~15:50
◎定休日:土日祝