「夏のラ王 コク辛」は、日清が1995年から1999年まで夏の限定商品として発売していた商品を、発売25周年を記念して限定復刻発売したカップ麺。唐辛子とねりごまがきいたコク辛スープが特徴です。
パッケージは、1995年の発売時と同様、白色をベースに唐辛子のイラストをあしらったデザイン。といっても特に古さは感じません。「ラ王25周年 限定復刻」の文字や「25th ANNIVERSARY」のゴールドのロゴが加えられています。
なお、この商品の特設サイトがこんな感じで、文章が全て数字の羅列になっていることでも話題を呼んでいます。
文字化けじゃありません。この数字は“ポケベル打ち”で入力されているらしく、上の画面をスクロールした下の辺に「30歳未満の方はこちら」という部分をクリックすると出てくるのがこの早見表。ああ、そういえばそんなものありましたね。
でやってみると、例えば一番大きく書かれている「514355911513」は「ナツノラオウ」ということですね。その下の「25232191」は「コクカラ」。で、ちょっと思ったんですけど1995年ってポケベルをまだ使っていたんでしたっけ。もっと前のような気がしてWikipediaで調べて見ると、“隆盛期”は「1992年頃 – 1996年前半まで」で、“最盛期”は「1996年」。例の「ポケベルが鳴らなくて」というテレビドラマの主題歌が流行ったのが1993年だったとのこと。1980年代後半だったと思っていたんですけど、記憶って曖昧ですね。
早速つくってみる。
さて、フタを開けると入っていたのは「液体スープ」「粉末スープ」「かやく」の3つの小袋。
中はこんな感じ。ラ王の3層ストレートノンフライ麺です。
さて感想は。
5分後にフタを開けて「粉末スープ」と「液体スープ」を加えてよくかき混ぜれば出来上がり。真っ赤なスープにグリーンのネギが浮かび、なんとも食欲をそそるビジュアルです。
麺リフト。中太麺です。
まずスープを一口。あれっ、ビジュアルから予想していたほど辛さが来ませんね…。尖ったところはなく、なんかまろやか。サイトの説明には「豚骨みそ味のスープにねりごまのコクと唐辛子の辛みをきかせ、アクセントにXO醤を加えたスープ」とあるんですが、これって豚骨みそ味?と思うぐらい豚骨感も希薄。それよりかつおだしのような魚介系の香りを感じます。もっとガツンと辛さが来て欲しいな、と期待を込めてもう一口スープをすするも味は変わらず。麺はラ王おなじみのもっちりとした食感でコシがあるヤツでこれは安定のクオリティ。かやくは袋からカップに入れた時に感じたんですが、量が少なく、出来上がり後も案の定存在感はありません。それをカバーしていたのが白ゴマ。プチッとした食感がいいアクセントになっていました。それにしてもスープ。1995年の発売当時は、これぐらいでも結構インパクトがあったのかもしれませんが、“激辛ブーム”後の今となってはちょっと物足りません。年々より辛く、より濃く、という傾向が加速していますからね。まあ、そういう時代と共に移り変わる“受ける味”を考える意味では面白い一杯なのかも。ごちそうさまです。
<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 3.2(まあまあ)
<商品データ>
◎価格:220円(税別)
◎内容量:108g(麺70g)
◎カロリー:429kcal
◎発売日:2017年6月19日