居酒屋・立食そば店・日本映画などをレビューしています。

【懐かしの名店紹介】新御徒町「東(アヅマ)」貫禄ある年季の入った店構え!これぞまさしく立ち食いそば店。

多くの人に惜しまれつつ閉店してしまった名店を紹介します。今回ご紹介するのは新御徒町の「東(アヅマ)」です。いかにも立ち食いそば屋という年季の入った店構えで、ファンに根強い人気がありましたが、2017年12月20日をもって惜しまれつつ50年の歴史を閉じました。以下は2016年2月に訪れた際のレポートです。

ひときわ目を引く店構え

場所は新御徒町駅からすぐ。春日通りと清洲橋通りが交差する元浅草一丁目交差点角にあります。新御徒町といってもあまり馴染みが薄い駅なので、JR「御徒町駅」からの行き方を説明すると、まず山手線の外側に出て、春日通りを浅草方面に直進。首都高をくぐりさらにまっすぐ進むと10分弱で清洲橋通りに突き当たります。その交差点で目に入ってくるのがこの風景。

年季の入った茶色の看板に「スタンド そば、うどん アヅマ」の文字。その下には「アヅマ スタンド そば うどん」と白文字が染め抜かれた茶色ののれん。いかがですか。立ち食いそばファンなら思わず吸い込まれてしまう堂々たるたたずまいです。

味もオーソドックス!立ち食いそばの原点

この日はウィークデイの午前10時半ごろと中途半端な時間だったため、比較的すいていましたが、朝やお昼どきは多くのお客さんで賑わいます。店員さんは男性4名体制でした。そして営業時間が珍しくて平日は午前6時から午後3時まで。土曜日は午後2時までで、夕方から夜はやっていないんです。

店内は長いカウンターがあり、自動販売機ではなく、口頭で注文するシステム。基本となるそば・うどんが各290円で、それに加えて天ぷらなどのトッピングを追加するのが一般的。この日は春菊天そば(390円)を頼みました。麺はゆで麺。あらかじめ茹でて器に盛ってあり、オーダーが入ると湯通しします。 その間、お湯を入れて器をあたためておいて、湯通しが終わると、湯を捨ててそばを投入。つゆをかけて、揚げ置きしてある天ぷらを乗せて出来上がり。カウンターにはネギが置いてあり、入れ放題でこれは嬉しい。一味唐辛子のほか、鷹の爪もあります。

つゆはやや甘めで、そばは柔らかい茹で麺。生そばや十割など、こだわりの立ち食いそば店が増えている中、立ち食いそばの原点を思い出させてくれる店です。

<地図>

2019年4月に撮影した「アヅマ」跡です。更地になっていました。

最新情報をチェックしよう!