居酒屋・立食そば店・日本映画などをレビューしています。

【全国の名店紹介】四谷「四谷 政吉」“しんみち通り”にある立ち食いそばの名店。レベルの高いそばがリーズナブルな価格でいただける!

過去に紹介したお店で、これぞ名店と思った店の紹介記事を再掲します。今回ご紹介するのは四谷にある「四谷 政吉」です。なお記事内容は2017年3月時点のものです。価格など現在とは違っている可能性がありますので、ご了承ください。

四谷の飲食街“しんみち通り”の中程

この日は午後1時から四谷で仕事。1時間30分ほどで終わり、遅めの昼食をとることに。店は四谷に行ったらここ、とあらかじめ決めていた「政吉」です。場所は四谷駅からすぐの「しんみち通り」。新宿通りから一筋入ったこの通りには、直線150mの間に居酒屋やら洋食屋、エスニック料理店などの店が左右にビッシリ並んでいて、このお店はそのほぼ中程にあります。紺色に「四谷 政吉」と白で書かれた看板、そして店頭の「政吉そば」のノボリが目印です。

店の外には丸いテーブルが2つ。それぞれに金属パイプ製のイスが4つ置いてあります。

店内に入ると正面が注文カウンターでその奥が厨房。左右の壁際にイスが3つずつあるカウンター、入口左側に3名程度の立ち食いカウンターがあり、キャパは店外が8名、店内が9名程度。

基本はぶっかけ・かけ・もり・つけの4種類

まずは入口を入ってすぐ右手の自動券売機でチケットを購入します。これが結構複雑で、どのような法則で並んでいるのか、私はとっさに理解できませんでした。そのため、入店前は表に写真付きで紹介されていた「まるで帆立天そば」か定番の「かき揚げそば」のどっちかにしようと思っていましたが、とりあえず目についた一番上の左端にあった写真入りの大きなボタンのメニューをチョイス。いや、これは妥協したのではありませんよ。いい年をした男が自動券売機の前であれこれ迷っているのってカッコ悪いじゃないですか。状況に応じてフレキシブルに対応するのが大人の男ってもんです。

というわけで今回この記事を書くに当たって調べてようやくわかりました。そばは次のように大きく4種類に分かれています。

◎ぶっかけ(冷):冷たいそばで冷たいつゆ(紺色)
◎かけ(温):温かいそばで温かいつゆ(オレンジ色)
◎もり:冷たいそばで冷たいつけつゆ(青)
◎つけ:冷たいそばで温かいつけつゆ(黄色)

なるほど、こういう仕組みだったんですね。これさえわかっておけば、あとはトッピングなどを選ぶだけなので簡単です。

価格はベースとなる「かけそば(冷・温)」が300円、「もりそば」が350円。「かき揚げ天そば(冷・温)」が400円と、一般的な立ち食いそば店と同じぐらいの価格です。なお「そば」だけで「うどん」はありません。

「小海老天つけそば」をオーダー

注文カウンターで店員さんに食券を渡し、席を確保すべく、店内を見回します。左右のイスありカウンターにはそれぞれ先客の男性が一人ずつ。空席はありますが、ここのイスが割と大きめで間隔が狭く窮屈そうなので、誰もいない入口左の立ち食いカウンターの左端にしましょう。置いてあるウォーターピッチャーでプラスチックのコップに水を注ぎ、飲みながら出来上がりを待ちます。

そして待つこと4分。呼ばれたので受け取りにいきます。注文カウンター上には、ネギとワカメを入れた容器が置いてあり、ここでセルフで入れる方式になっているみたいですね。ネギが好きなのでここはガバッと取りたいところですが、ちっちゃいトングみたいなやつが結構使い込まれていて可動領域が狭く、先っぽがあまり広がりません…。一回でつかめるのはせいぜいネギ2~3切。何回かトライしたのですが思っていたほど取れませんでした。トレイを持ってカウンターに戻ると、隣の男女は先客が帰って空いた椅子ありのカウンター席に移動してくれたみたいでホッとします。

で、こちらが今回オーダーした「小海老天つけそば」(550円)。

そばアップ。ご覧ください。このツヤツヤした輝き!エッジもしっかり立っていて見るからにうまそう。アサリのむき身が3つ添えてあります。

つゆはほんのり温かです。

小エビ天は4センチぐらいのやつが5つ。

クオリティの高いそばに大満足!

さて、早速そばからいただきましょう。と思ったら箸が見当たりません。なるほど、注文カウンターで取って来るシステムですね。注文カウンターに戻るとさっき隣にいた男性会社員がちょうどそばを受け取りネギを投入中。「すいません」と一言断って、その脇から黒のリターナブル箸を2本取って再び自分のカウンターに。

そしてようやくそばを一口。おおっ!しっかりとコシがあり、喉越しがいい。これは本格的なそばですね。いや、普段立ち食いそば屋でよく食べる柔らか目のそばが嫌いってことではないですよ。柔らかいそばには柔らかいそばの良さがありますからね。でもやはりこのそばはうまい。つゆもちょうどいいあんばいで、かつお出汁が香ります。

次に小海老天。揚げたてで衣は厚め。噛むとサクッとした衣に続いてプリッとしたエビの食感。惜しむらくはあと3個ぐらい欲しいところですが、この価格でそれは無理な注文ですね。あと、なぜ付いているのかは謎ですがアサリもいいアクセントになっていますよ。そして最後に残ったつゆにカウンター上にあったポットからそば湯を入れると出汁の香りが強まります。何よりそばのうまさに大満足!!ごちそうさまでした。

<地図>

<店舗データ>
◎住所:東京都新宿区四谷1-8 小川ビル1F
◎交通手段:各線「四ツ谷駅」から徒歩3分
◎営業時間:[月]10:45〜15:30[火~金]10:45~15:30 17:30~21:00
◎定休日:土・日・祝

最新情報をチェックしよう!