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【立ち食いそば】神田神保町「おそば屋りっちゃん」イチオシは「横浜かすうどん」。昆布、鰹節、椎茸からとったつゆがうまい!

神田神保町の「おそば屋りっちゃん」は、関西の「かすうどん」を関東風にアレンジした「横浜かすうどん」がウリのお店。うどんの代わりにそばを入れた「かすそば」もオススメです。

独自に考案した「横浜かすうどん」がウリ

このお店は神奈川県横浜市鶴見区の株式会社エア・キャリアという会社が運営しています。ホームページを見ると、この会社は空調設備の設計施工をメインでやっており、この「おそば屋りっちゃん」は、2014年に新規事業としてスタートしたようです。

現在はこの神保町店のほか、京急本線「生麦駅」近くに生麦店がある模様。で、気になる「りっちゃん」って誰?ということですが、サイトの会社会社紹介ページによると、この事業の代表である川上律子さんのことだと思われます。「おそば屋」と店名にはありますが、ここのウリは「横浜かすうどん」。サイトにはこうあります。

大阪発祥の「かすうどん」を独自配合の出汁で発展させた「横浜かすうどん」
関西風出汁をベースに、厳選した素材からコクを味わいを加えた独自配合出汁
本場大阪の肉厚でジューシーな油かす、もちもちと程よい弾力の麺
本場関西のかすうどんを徹底的にリサーチし、関西風出汁の良さを活かしながら、関東人にも合う出汁を研究、試行錯誤の末、考案された「横浜かすうどん」です。

それならなんで「うどん屋」にしないのか疑問ですが、りっちゃんがそう言っているみたいだからしょうがないですね。そして関東の方は「油かす」って何?と思うかもしれませんが、りっちゃんのサイトを見ると説明があったのでご紹介しておきます。

「油かす」とは大阪ではおなじみの食材で、牛の腸、いわゆるホルモンを時間をかけてじっくりと揚げたものです。旨味がギュッと凝縮された「油かす」は、外はカリカリ、中はぷるぷると独特の食感を醸し出し、おいしくて栄養価の高い一品へと変化します。この「油かす」をトッピングしたうどんが大阪発祥の「かすうどん」です。

神保町の靖国通り沿い

場所は神田神保町の靖国通り沿い。最寄駅は都営地下鉄三田線・東京メトロ半蔵門線の「神保町駅」でA3出口を出て右に徒歩1分ぐらい。A2出口からだと出て左に同じく1分ちょい。店の入口横に出ている「かすうどん」と書かれた赤と黄色のノボリが目印です。

入口を入ってすぐ左に自動券売機があり、そこで食券を購入して、店内奥の注文コーナーで店員さんに注文するシステム。価格はベースとなる「かけそば・うどん」が290円、「かき揚げそば・うどん」が420円。自販機の一番上がオススメの大きなボタンになっているのですが、そこを見ると「かき揚げそば・うどん」「かすそば・うどん・ラーメン」、さらには「ライス(小)80円」というのがあり、その横のボタンには「おそば屋りっちゃんのもう一つの楽しみ方」として「残っただしの中にご飯を入れてだしちゃ付けをお楽しみください」と書いてあります。

昆布、かつお節、椎茸からうまみを引き出しただしつゆ

この日入店したのは午後2時ちょうどぐらい。お昼のピークが一段落した時だったようで、先客はいませんでした。入店前は「かき揚げそば」を考えていましたが、売り切れだったので「かすそば・うどん・ラーメン」のボタンを押して購入。細長く奥の深い店内の一番奥にある注文口で店員さんに食券を渡し、そばを指定し、注文口近くのカウンター席に腰を下ろし出来上がりを待ちます。店内は左壁側に入口から奥に向かって7席のカウンター、注文口手前の右壁側に3席のカウンターがあり、キャパは10名。右壁側の3席にはラーメン店「一蘭」のように仕切りが設けられています。カウンターはステンレス仕立てとなっており、上には醤油や七味、塩などの調味料。

壁に貼ってあっただしつゆの説明。先ほどご紹介したように、北海道の昆布とかつお節、そして国産椎茸からうま味を引き出していると書いてあります。

看板メニュー「かすうどん」の説明もありました。こちらも先ほどご紹介しましたが、関西のかすうどんを関東風にアレンジしたとのこと。

そして待つこと4分で呼ばれ、いただいてきたのがこちら。「かすそば」(500円)。

トッピングはかすの他、わかめ、とろろ昆布、ねぎ。

別皿で天かすがついています。

そばは色白で美しい!

さて、いただきます。まずはそばから。コシがあってすすり心地がよくのど越しもいいです。次に丼を持ち上げて透き通ったつゆをいただくと、遠くにほんのりとした甘さも感じる優しい味。これは今まで味わったことがないつゆですね。かすは柔らか。プルッとした食感で噛みしめるとジュワッとうま味が口の中に広がっていきます。また、いいアクセントとなってくれるのがとろろ昆布。時間が経つに連れてつゆを含んで、それをそばに絡めて食べるとこれがまたいい塩梅。途中、天かすを投入すると、溶けていって心なしかコクが加わった感じ。それにワカメまであって、飽きずに食べ進めることができます。そしてつゆを最後の一滴まで飲み干して完食。いや、入店前はかき揚げそばに心が傾いていたのですが、かすそばにして正解でした。ごちそうさまです。

<私の評価(5段階)>
★★★☆☆ 3.8(気に入った)

<地図>

<店舗データ>
◎住所:東京都千代田区神田神保町2-2-38
◎交通手段:都営地下鉄三田線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A2・A3出口から1分
◎営業時間:8:00~20:00
◎定休日:日曜日、祝日

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