徳島と高知への旅行記その2です。前回は羽田から高知空港へ。そして高知駅からJRで阿波池田まで行き、四国酒まつりの試飲会場に到着したところまでをご紹介しました。
今回はいよいよ「四国酒まつり」の試飲会場で試飲を開始します。
四国4県から87銘柄が結集
四国のほぼ中心部に位置する阿波池田(三好市)は、「四国の灘」とも称される隠れた酒処です。その阿波池田で毎年新春に開催されているのが「四国酒まつり」。今年で20回目を迎えました。この日、入場したのは午前11時30分。まずは入場券を購入します。入場料は前売り券が1600円、当日券が1800円。私は去年行った際にアンケートに住所を記入していたため、数ヶ月前に前売り価格で入れるハガキが来ました。それを係の方に渡して入場券を購入します。これですね。
今回は20回記念ということで、記念トークイベントに登場する高知出身の吉田類さんの写真入り。入口では試飲用のおちょことちょっとしたツマミ、出品酒一覧表などの資料が入った袋を渡されます。それを受け取り、いざ地酒試飲会場へ。入口横にはこの通り、今回出品されている87種類の一升瓶がズラリ。
例年はワンフロアに四国4県のお酒が並んでいるのですが、今回は20回記念のため、連年より多い80蔵の地酒が出品されています。そのため、試飲会場は1階と3階の2フロアに分かれていました。まず1階が徳島と高知のお酒。
そして3階が香川と愛媛のお酒となっています。
まず1階の徳島・高知のお酒から
というわけでまずは1階から。今回は20回記念ということで、ゲストの吉田類さんとコラボしたというオリジナルお猪口を入口でいただきました。これで試飲します。
会場の壁には紅白の幕。その壁に沿って長テーブルが並んでおり、その上に適度な間隔で一升瓶と試飲器が置いてあります。まず最初にいただいたのが地元・三好市の矢川酒造の「笹緑 特別純米」。
こちらを皮切りに次々と試飲していきます。こちらは徳島の「鳴門鯛 純米吟醸」。鯛の描かれたラベルがカッコいい!
こちらは徳島・日新酒類 太閤酒造場の「瓢太閤 己道」。徳島県産酒米だけを使い、県内の酒蔵で仕込んだプレミアム地酒ブランド「阿波十割」の一つです。
会場は老若男女 幅広い年齢層のお客さんで大賑わい。お猪口片手に歓談中。
皆さん思い思いの銘柄を試飲されています。会場には例年は「飲んで、飲んで飲んで飲んで飲みまくれぇ~、四国酒まぁつりぃ~」というオリジナルテーマ曲がエンドレスで流れているんですが、今回は酒にまつわる歌謡曲が流れていました。
高知のお酒では司牡丹の「船中八策 しぼりたて生酒」。ちなみに「船中八策」とは幕末に坂本龍馬が起草した新国家体制の基本方針とされるものの俗称。
こちらは高知・四万十の株式会社無手無冠の「無手無冠 純米生原酒」。栗焼酎「ダバダ火振」でも有名な酒蔵です。
3階は愛媛と香川のお酒
1時間15分ほどで1階のお酒をほぼ試飲し尽くし、次にエスカレーターで3階の愛媛・香川の地酒試飲フロアへ。こちらは愛媛・武智酒店の「武士心 吟醸」。「四国松山 伊予の国 道後温泉 松山城 飲んでみんかな 武士心」と書かれたラベルが面白いですね。
香川・綾菊酒造の「特別純米酒 国重」。全国で初めて杜氏の名を冠した酒だとか。
3階も賑わっています。
一角には燗酒コーナーもありました。
そして13時20分。試飲開始から1時間50分。もうこれ以上は無理だと思い、最後の一杯としていただいたのこの愛媛・正木正光酒造場の「野武士 本醸造辛口」。
会場では13時30分からの今回の目玉企画・吉田類さんのトークショーに向けて特設ステージ前に続々と人が集まってきました。
あと10分ほどで始まるみたいなんですが、類さんには特段興味がなかったので会場を後にすることに。出口で入場券の半券を渡して抽選。景品は例年通りポケットティッシュでした。入口を出て振り返ると、当日券売り切れの貼り紙が!
後でカウントしてみたところ試飲したのは53銘柄。87分の53ということで約6割。まあこれぐらいが限界でしょう。
阿波池田の街をしばらく散策
酔い覚ましがてら、しばらく阿波池田の街を散歩します。この日は先ほどの試飲会の他にも「四国酒まつり」の一環として三好市内の酒蔵開放や、うだつの残る町並みで開かれるマーケット「うだつマルシェ」など、様々なイベントが行われていました。
その佇まいに惹かれて撮影したのが、駅前通りアーケード街にある楽器・楽譜・演歌の店「セイワミュージック」。
こんなレトロな店舗がある一方、アーケード街には確か去年はなかったおしゃれな店舗?も。
調べてみるとここは「4S STAY阿波池田駅前」という宿泊&飲食施設。JR四国が民泊仲介業者と連携して、廃業した寿司屋の施設を利用して2018年11月に開業したとのこと。ここのテイクアウトコーナーで徳島の地ビールを購入。徳島県勝浦郡上勝町産の地ビール「KAMIKATZ PALE ALE」。後日飲みましたが、しっかりした苦味とコリアンダー系のスパイシーさを感じるビールでした。
「うだつマルシェ」が開かれていた本町通りで存在感を放っているのが歴史のありそうな酒屋さん「大坂酒店」です。四国だけでなく全国の地酒が各種揃えてあります。この日は日本中から酒飲みが集まっているとあって店内は大賑わい。窓に張ってある酒の銘柄が書かれた半紙をよく見ると、我が島根県松江市の誇る「李白」の名も!
お土産を買うためにその近くにある安宅屋へ。明治25年創業の老舗和菓子店です。
購入したのはこの「ちょん太ちょん平」。風船に入った球型の羊羹でこれは5個入りのもの。
楊枝で刺すとツルンとむけて、そのまま楊枝に刺して食べられます。ちなみに商品名は、徳島県三好市に伝わる仲のよい兄弟の物語からとったもの。ほんのりとした優しい甘さの羊羹。
道路には「肉巻きおにぎり」など露天も並んでいます。
公園ではダンスパフォーマンスが披露されていました。曲はDA PUMPの「U. S. A. 」。後ろで見ていた子ども達が触発されて一緒に踊っているのが微笑ましい。
阿波池田駅から高知駅へ
昨年は駅前アーケード街にある「一福亭」でこの地の名物・祖谷そばをいただきました。
徳島県三好市の「一福亭」は、店内でご店主が手打ちしたそば・うどんがいただけるお店です。 目次 1 アーケード街「阿波池田…
しかし今年はお腹がチャプチャプ状態。そのため店には寄らず、電車で高知に戻ることに。改札を入り、階段を上って連絡通路で2番線に向かいます。
乗るのは14時25分発の特急・南風11号。
電車は時間通りに到着。発車してしばらくすると車窓からは小歩危渓谷が見えてきました。
そして15分ちょっとで大歩危駅に停車。
車内は四国酒まつり帰りのグループで賑やかだったのですが、電車の揺れで酔いが回り、眠くなってきます。そしてウトウトしているうちに高知駅に。到着したのは15時40分過ぎ。
もう何度も撮影しているのですが、高知駅前の広場に立つ土佐三志士像をとりあえず撮影しておきましょう。左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎。
さて、ホテルにチェックインしてしばらく休憩します。
<次回はこちら>
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