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【日本映画】なんだこの橋本環奈というアイドルの放つ圧倒的な存在感は!?「セーラー服と機関銃 ―卒業―」

今回は「セーラー服と機関銃 ―卒業―」をご紹介します。

正直言って「なんで今さらセーラー服と機関銃なんだよ」と思ってました。
そして橋本環奈と言われても、「1000年に1人の逸材」というキャッチフレーズで
売り出しているアイドルだということを知っているぐらいで、
歌を聴いたこともなければ、演技を見たこともありませんでした。

ところがきっかけとなったのはこれから始まる一連のツィート。

どうにも気になって、ちょうど時間があったので映画館で見てきました。

「1000年に1人の逸材」はホントだった

で、映画を見た感想は、「この子はバケモノになるな」ということ。
とにかく肝が据わっているというか、演技する際の腹のくくり方がハンパじゃない。
伊武雅刀、武田鉄矢、鶴見辰吾といったベテラン俳優の中にあって、
圧倒的な存在感を放ってました。

特に秀逸なのは多くの方が指摘している通り、怒りの表情
ギャーギャー騒いだり、怒鳴る、叫ぶといった
大げさなアクションを一切することなく、怒りが表現できる。
そして銃の扱い方がサマになっている。
福岡の女子高では銃の扱い方を教える授業があるんですか…と思うレベル。

ただ「カ・イ・カ・ン」という台詞は今さらいらないですよ。
このセリフ、80年代はアイドル=薬師丸が言うことによって
結構なインパクトがありましたけど、今はもうすっかり陳腐化しています。
それに橋本環奈の表情を見ると、
銃をぶっ放すのはカイカンとか生やさしいものではなく、
相手をぶっつぶしてやるという、怒りをビンビン感じます。
旧作へのオマージュもいいですけど、
そんな過去の栄光にしがみつくようなことはやってないで、
スタッフ全員が知恵を絞って新しい決めゼリフを考えるべきでした。
うーん、なんだろう、いいのが思いつかないですけど
「ゴキブリクサレ外道!」とか。
とにかく思い切り汚い言葉がいいですね。
そんな言葉をこの美少女に言われたい人、日本に何百万人もいるんじゃないですか。

かわいい子猫ちゃん? いや凶暴な虎の子でした

帰ってから気になったのでWikipediaで橋本環奈を調べてみると、こんな記述が。

「奇跡の一枚」の撮影者にあたる福岡在住のブロガーは、のちに応じたインタビュー(2014年)において、とりわけ「ギャップ」が魅力であるとし、「清楚な美少女だと思って近づいたら噛み付かれますよ(笑)。ガンガンきますから!会話をするとファンも押され気味になります。メンバーには元気があってうるさいって言われるようですが……そして人懐っこいのも魅力的ですね。演技をするときはまた別人になっているので、普段見られない彼女の姿を見てさらにその魅力を発見できます」と評している。

さすが第一発見者。本質を見抜いてらっしゃる。
子猫だと思って近づいて抱き上げようとしたら、
凶暴な虎の子で指を食いちぎられた、みたいな。

ここ数年、演技者としての橋本環奈から目が離せないんじゃないでしょうか。
と思ってたら、新作の発表があったみたいですね。

一つ心配なのは、彼女の最大の武器でもある、あの童顔。
ときどき安達祐実を思い出させるあの童顔&幼児体型は、
役の幅を狭くしてしまうのではないかと。
今はいいですけど、20歳を超えた時、俳優としての足かせとなるでしょうね。
まあこの逸材、まわりがそんな心配してるうちに事業でも興して大成功しそうですけど。

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<予告編>

<映画データ>
◎監督:前田弘二
◎出演:橋本環奈、長谷川博己、安藤政信、柄本時生、伊武雅刀、武田鉄矢、鶴見辰吾、榎木孝明、他

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