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【立ち食いそば】渋谷駅の名店「本家しぶそば」が2020年9月13日に、惜しまれつつ閉店。

首都圏を中心に13店舗を展開する「しぶそば」。その本店的な存在である渋谷の「本家しぶそば」が、渋谷駅周辺の再開発に伴い2020年9月13日に惜しまれつつ閉店し、40年の歴史に幕を下ろしました。報道によれば、店長さんは「またいつか渋谷の地で『本家しぶそば』を開業できるよう場所を探している。またいつか会える日を楽しみにしている」とのコメントを残されているそうです。

これまでの感謝と、再び渋谷の地で開店する日がなるべく早く来ることを願い、2018年7月に訪れた際のレポートを以下に再掲します。なお、価格などは当時のままになっています。ご了承ください。

東急東横店の西館2F

渋谷駅構内の「本家しぶそば」は、本格的な茹でたての生そばが手軽に楽しめるお店です。場所は渋谷駅構内。一番近いのがJR「渋谷駅」の玉川改札(ハチ公やモアイ像がある方面に出る改札)で、出て左に15~20秒ぐらい歩いた階段横。

東急東横店の西館2Fですが、上の写真の通り、南館入口のすぐ手前。なお、何年か前まではこのお店は「双葉」という店名で、渋谷の「しぶそば」は確か今のヒカリエ方面に向かう連絡通路上にあったと記憶しています。入口左にはおにぎりのテイクアウトコーナーがありますが、ここは「しぶそば」がやっているのではなく、「笹八」という別のお店になっています。

店頭のレジでメニューを告げるシステム

自動券売機はありません。入口を入ってすぐ右手にレジがあり、ここで店員さんに希望メニューを伝えて精算。レシートを受け取って空いている席で出来上がりを待つという、自動券売機全盛の今の時代では珍しいシステムです。

精算が終わるとレジ係の店員さん(この時は男性)が例えば「盛りそば」だったら「もぉ~りぃ~~」というように独特のイントネーションで大声で叫び、奥の厨房にオーダーを通します。オーダーが入る度にこの声が店中に響きわたり、店内に活気を与えています。価格はベースとなる「かけ・もりそば」が350円で、「かき揚げそば」が480円。

老若男女バラエティ豊かな客層

この日入店したのは午後2時30分過ぎ。店内は中央に8~10人は立ち食いできる立ち食いテーブルが2卓、壁際に4人掛けテーブルが5卓、さらにイスありカウンターが10席で、キャパは45~50名。渋谷駅構内という場所柄か、老若男女幅広い年齢層のお客さんでほぼ7割の入り。入口寄りの立ち食いテーブルにスペースを確保し、このようにレシートを置いておきます。そして出来上がったら取りに行くのではなく、女性店員さんが持って来てくれます。お客さんはランダムに空いた席やスペースに散っていくのによくわかるなぁと思っていたのですが、他のお客さんを見ていたら、たまに間違うこともあるようです。待っている間、テーブル上をチェックします。箸は黒のリターナブルタイプ。調味料はわさび、醤油、七味。

さらにポットに入れられた「そば湯」が置いてあります。

壁際にはセルフサービスの給水器がありました。

そばは生そば茹でたて!

そして待つこと2分弱で、店員さんが持って来てくれたのがこちら。「もりそば」(350円)。

そばはこんな感じ。

さて、いただきます。テーブル上の調味料コーナーからわさびの小瓶を手に取り、フタを開け、ちっちゃいスプーンで3さじぐらいそばの横に盛ります。そしてそばにちょこっとつけて、そば猪口のつゆにひとくぐりさせて口に運ぶと、ほんのりと口の中に広がるそばの香り。茹でたての生そばでしっかりとしたコシがあり、のど越しもいいですね。つゆはカツオ出汁風味で甘すぎず、辛すぎず。薬味のネギとわさびを少しずつ追加しながら食べ進め、あっという間に完食。最後は残ったつゆにそば湯を加え、カツオ出汁の風味が増してまろやかになったものを最後の一滴まで飲み干しました。ごちそうさまです。

<店舗データ>
◎住所:東京都渋谷区渋谷2-24-1 東急百貨店東横店西館2F
◎交通手段:各線「渋谷駅」構内
◎営業時間:[月~金]7:00~23:00 [土日祝]7:00~21:00
◎定休日:不定休(東急百貨店に準ずる)

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