久留米の「酒蔵 松竹本店」は、創業昭和38年で50年以上にわたって地元の人達に愛され続けてきた居酒屋です。毎日11時から飲めます。
地下1階に広がる酒場スペース
場所は「西鉄久留米駅」から徒歩3分。明治通り沿いです。1階は弁当販売コーナーとなっており、お店は地下1階という珍しいつくり。店頭のショーウィンドウには各種メニューが写真入りで紹介されています。
階段は弁当販売コーナーの左側。サッポロ生ビール黒ラベル樽生のノボリを見ながら地下へと降りるとそこが入口です。
ドアは自動ドア。店内に入ると予想していた以上の広いスペースが奥まで広がっていて、固定式の木製テーブルが多数並んでいます。和風ビアホールという趣き。普通ならテーブルの数を数えてみるんですが、あんまり多いので今回は諦めました。奥には座敷もあるみたいで、HPによるとキャパは80席とかなりの大バコです。
目移りするほど多彩なメニュー
店員さんに一人であることを告げると、入口からほど近いコの字型の大テーブルに案内されます。この日入ったのは午前11時20分頃だったんですが、すでに60代後半ぐらいの先輩がジョッキを傾けておられました。カウンターの上にある大型テレビではBSの大リーグ中継。マリナーズ対アストロズ戦をやっていました。さて、目の前に置いてあるメニューを手に取って見ると実に多彩。まずこちらが一品料理のメニュー。
そしてこちらは串焼きメニュー。
ドリンクの種類も豊富。写真は撮りませんでしたが、日本酒のラインナップがとても充実していて地酒は80種類。メニューの裏表紙にはオススメの日本酒として出身者の私も知らないような島根の酒蔵の銘柄が紹介されていました。実に多彩で何を頼めばいいか迷ってしまうほど。
とはいえ、階段で黒ラベルの写真を見てすっかり刷り込まれてしまっていますから、お茶を持ってきてくれた店員さんにオーダーを聞かれ、反射的に頼んだのがこちら「サッポロ生ビール」(中・380円)。好きです、サッポロ。
つまみは一品料理メニューでまず目に付いた「もずく酢」(270円)。生姜が入っていてサッパリ。
そして久留米と言えばこれ「ダルム」(120円)。ドイツ語で「腸」。白モツのことで、医学生が多かった久留米ならではの呼び方です。グニュとした食感。
さらに「豚バラ」(140円)。噛みしめると旨みのある油が口の中に広がります。
こちらは翌日行った際に頼んだ「とりもも」(1本100円)。柔らかくて甘辛いタレとの相性もバッチリ。
そして「ササミわさび」(1本100円)。サッパリした肉にピリッと来るワサビがたまりません。
一人でも落ち着いて飲める
先日紹介した「古賀久」もそうですけど店内が広いのがいいですね。その広い空間の隅々にまで、半世紀以上にわたって醸し出された朝から遠慮なく飲める空気が充満しています。で、一人でも実に落ち着いて飲めるんですね。あれ、私の一つ隣で飲んでおられた常連っぽい先輩は11時45分ぐらいに早くも定量を飲み終えたと見え、帰っていかれました。ダラダラ長居しないのってカッコイイわ。
12時に近づくにつれてランチのお客さんが一人、また一人と入ってきます。この店はランチも大人気。斜め前に座った30前後の男性に運ばれてきた定食をチラリと見たら結構な品数。メニューで値段を確かめると620円と、こりゃ安い。ご飯が普通の米か麦飯かを選べるようになっているみたいで、常連さんは店員さんに聞かれる前に「麦飯」と自分から申告しています。オーダーを聞くともなく聞いていると麦飯率高し。
そのうちだんだん店内も混んできたので二杯目の生ビールを飲み干したタイミングでお勘定することに。ここは注文するたびに追加オーダーも含めた合計金額入りの伝票を持ってきてくれるんで、予算オーバーする心配はありません。今回は2日連続で行きましたが、両日とも昼前に入店しランチで混んできたのでお勘定するというパターンでした。今度はランチタイムが終わった午後2時半過ぎぐらいに来てのんびり飲みたいですね。
<地図>
<店舗データ>
◎住所:福岡県久留米市東町34-32
◎交通手段:「西鉄久留米駅」から徒歩3分
◎営業時間:11:00~23:00 ※日曜・祝日は22:00まで
◎定休日:12月31日、1月1日
酒蔵松竹 本店 (レストラン(その他) / 西鉄久留米駅、花畑駅、櫛原駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0