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【今はなき名店紹介】秋葉原「六文そば 昌平橋店」魚介系出汁が香るつゆとフワフワのそばはクセになるウマさ。

多くの人に惜しまれつつ閉店してしまった名店を紹介します。今回ご紹介するのは東京都千代田区秋葉原の「六文そば 昌平橋店」です。ゲソのぶつ切りがたっぷりのゲソ天をトッピングした「ゲソ天そば」が特に人気で、立ち食いそばファンには根強い人気がありましたが、建物の老朽化による取り壊しのため、残念ながら2020年4月30日をもって約半世紀の歴史に幕を閉じました。以下は2017年12月に訪れた際のレポートです。

昌平橋通り沿いの黄色い看板が目印

秋葉原「六文そば 昌平橋店」は、東京都内に9店舗を展開する立ち食いそばチェーン「六文そば」の一つです。場所は末広町から徒歩4~5分程度。末広町からですと、蔵前橋通りを御茶ノ水方面に3~4分進み、最初の交差点(妻恋坂交差点)を左折した昌平橋通り沿い。いい感じに色褪せた黄色い看板が目印です。

店の入口にある黄色い貼り紙にはこう書いてあります。

当店のそば汁は本ダシ(鰹・鯖・鰯)
昔風の工法で造っております。
天ぷら油は植物油(大豆)を使用致し
自然食として健康に尤も最適です。
是非ご賞味下さい。

口頭で店員さんに注文するスタイル

店内は厨房を囲むL字型立ち食いカウンターがあり、7~8人立ち食いが可能。その他、左壁際にイス付きカウンター席が5席あって、キャパは12~13人程度。自動券売機はなく、口頭で店員さんに注文し、出来上がりと交換に現金で払う、キャッシュオンデリバリー方式です。カウンターの上には七味と種まで入った砕き唐辛子が置いてあります。

注文を受けると店員さんはすばやくゆでそばを茹で始め、1分も経たないうちに出てきたのがこちら「紅ショウガ天そば」(360円)。

上から。紅ショウガ天の赤が鮮やかで食欲をそそります。

それではいただきます。ますつゆを一口。六文そば独自のカツオなど魚介系の出汁が香る深みのあるつゆ。そしてそばも六文そばのフワフワタイプ。この日、入店したのは12時50分頃。先客は5名で、全員40代以上の男性で近所のサラリーマン風の方でした。店内にはラジオが流れ、次々と入ってくるお客さんに対し、店員さんは1名体制でテキパキと注文に対応されています。やはり名物の「げそ天そば」を頼む人が約6割と多いです。そして、食べ進めるに従って、紅生姜の辛みがつゆに溶け出して、ピリ辛味になってきました。それもまた良しということで最後の一滴まで飲み干して完食。ごちそうさまでした。

<地図>

<店舗データ>
◎住所:東京都千代田区外神田3丁目5-1
◎交通手段:東京メトロ銀座線「末広町駅」から徒歩4分

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